劇場の女性を映した『サイバーパンク2077』の新しい拡張コンテンツ「仮初めの自由」のスクリーンショット

『サイバーパンク2077:仮初めの自由』はプレイヤーを危険な冒険の旅へと誘い、新たな街と結末を明らかにする

2023.9.25
執筆:寄稿者:シャノン・リァオ

『サイバーパンク2077:仮初めの自由』がまもなくリリースされます。そしてEpic Games Storeでは、この拡張コンテンツを皆さんより一足先に試す機会がありました。 ゲーム本編と同様、「仮初めの自由」でも、プレイヤーはV(ヴィー)としてゲームを進めていきます。 今回は(ゲーム内ではジョニー・シルヴァーハンドとして知られる)キアヌ・リーヴスからだけではなく、サイバーウェアをつけたプレイヤーの脳内に出現する謎の女性、ソン・ソミ通称ソングバードからもアドバイスを受けることになります。 ソングバードからは一連のクエストを与えられ、プレイヤーは不運な死に見舞われないように注意しながらプラットフォームをジャンプし、障害物を回避して、ネットランナーの真の動機を探る必要があります。

『仮初めの自由』は、私たちチームの何年にもわたる多大な努力の集大成です。 新たなストーリー、キャラクター、ゲームプレイ要素、技術的な改善を満載したこの拡張コンテンツを、ついにプレイヤーの皆さんの元にお届けできることに胸を躍らせています」と、ゲームディレクターのゲイブ・アマタンジェロ氏は声明で述べています。
 

ソロモン・リード登場


下のトレーラーで描写されているように、7年前、ソングバードはイドリス・エルバ演じるソロモン・リードを裏切りました。 ソングバードがかつてリードを食べに連れていったケサディーヤについて、リードが懐かしんでいますが、おかしなことにソングバードにはその記憶がないようでした。 その直後、ソングバードは、リードを敵に囲まれる電車の車両に閉じ込めてしまいます。 リードも最初はなんとか持ちこたえますが、すぐにその数に圧倒されてしまい、ボコボコにされ、撃たれて死にかけます。

オンラインで『サイバーパンク』のトレーラーにコメントしていたファンは、映像における前後関係の欠如についてはまったく心配していないようでした。それどころか、謎が気に入った、エルバの演技が素晴らしい、ソングバードの生い立ちのストーリーを垣間見せるような残酷な暴力シーンが良かったとコメントしていました。

幸いなことに、拡張コンテンツではエルバ演じるリードをもっと目にすることができます。
 

ドッグタウンへようこそ


「仮初めの自由」を起動すると、ゲームを最初から始めるか、既存のキャラクターを使用するか新規のキャラクターを作成して、新たな拡張コンテンツを直接読み込むかの選択肢が与えられます。 私は新たな拡張コンテンツを新規キャラクターで始めることにしました。このキャラクターは自動的にある程度レベルアップした状態で開始します。 つまり、スキルがカスタマイズ可能な、たとえばプラットフォームから車を力づくで落としてその場しのぎの橋を作ることができるほど、腕力の強い状態のキャラクターです。
サイバーパンク2077:仮初めの自由 - スカベンジャーハント
また、ノーマッド、ストリートキッド、コーポレートのどれでロールプレイを行い、ナイトシティに飛び込んで、ネオンやギャングなどがあふれる世界で任務を行うかを選択します。

「仮初めの自由」の中核にあるのは、諜報とスパイの物語です。 『サイバーパンク2077』のこの新しい局面を導いてくれるのが、ソロモン・リードにより新合衆国のFIAに採用された熟達したネットランナー、ソングバードです。 『サイバーパンク2077』の原作に登場するジョニー・シルヴァーハンドのように、ソングバードの指示は脳内で行われます。

クリスティーン・ミンジ・チャンが声を担当するソングバードについてはあまり知られていませんが、なんとなく信頼すべきではないような感じがします。 トレーラーに登場したエルバを裏切る場面だけではなく、この先、主人公であるプレイヤーキャラクターにとって頭痛の種になるかもしれません。
サイバーパンク2077:仮初めの自由 - 束の間の休息
「仮初めの自由」で目覚めると、プレイヤーは新しくアンロックされた都市、ドッグタウンへと向かいます。 この場所は好戦的な敵であふれかえっていますが、ソングバードの指示に注意深く従い、ゆっくりと手がかりをつなぎ合わせていきます。 エルバ演じるキャラクターのリードもドッグタウンで見つかります。 リードは前述したトレーラーでの襲撃の後、用心棒として身を立てています。
 

バージョン2.0ではゲーム全体を大幅に改変


「仮初めの自由」では、ゲームプレイが大幅に刷新されていますが、これは拡張コンテンツを購入していないプレイヤーを含む『サイバーパンク2077』の全プレイヤーが本編で無料で体験できます。 おそらくプレイヤー全員にとって最大の変更となるのは、本質的に以前のパークすべてが新たなパークと入れ替わった、完全なパークシステムの刷新です。 チームによると、このリワークの目的は、最終的により確立されたプレイスタイルにつながるようなゲームプレイオプションを提供することにありました。

この連鎖的な影響として、新たなカスタムアニメーションが多数登場します。また、当然のことながら、戦闘やハッキング、都市を移動する方法などにも変更がもたらされます。

もうひとつの大きな変更は車両を使った戦闘です。 ここでの大ニュースは、車やバイクの運転中に銃を使えるようになり、敵のタイヤや燃料タンクを狙って撃つことが可能になったことです。 敵の車を激突させ、銃が搭載された車を使用することさえできます。 最後に、どちらかと言えば戦闘中は運転に集中したいという場合は、ここで『サイバーパンク』の開発者の一人が披露してくれたように、クイックハックを使用することで、強制的に敵の車のサイドブレーキを入れたり、自爆させたり、アクセルを全開にしたりできます。

警察の反応も少し調整され、時間の経過とともにプレイヤーの行動を監視し、その行動によって関心を高めるようになっています。 警察のプレイヤーへのヒートレベル(手配度)が上がると、改良されたAIにより、警察はより攻撃的になり、より強い部隊を派遣し、バリケードを使用し、一般的により賢い戦略を駆使してプレイヤーを追跡するようになります。

その他の変更には、没入感が増したリパードクへの訪問、そしてサイバーウェアやアーマーのリワークが含まれます。 サイバーウェアの数は、キャラクターのレベルに応じて制限が設けられました。 アーマーは衣類ではなくサイバーウェアに影響を受けます。
最後に、ダッシュしてもスタミナが消費されなくなりました。 代わりに、射撃や攻撃でスタミナを消費します。


今後の取り組み


「仮初めの自由」拡張コンテンツは、10年以上の年月をかけた旅の最後の一歩を刻みます。 CD Projekt Redは、2012年に、テーブルトークロールプレイングシリーズの原作『サイバーパンク』のクリエイターであるマイク・ポンドスミス氏とのやりとりを開始しました。 『サイバーパンク2077』は当初、2020年4月のリリースを予定していたものの、何度か遅延を経験しました。 リーヴスやエルバといった有名俳優の雇用や大規模なマーケティングキャンペーンは、CD Projektの収益を少しずつ削り取っていきました。 2020年に、CD Projektのビジネス開発部のシニアバイスプレジデントであるミハウ・ノワカウスキ氏は、ゲームには「莫大な」予算があり、500人以上の開発者から成るチームが取り組んでいると話しています。
サイバーパンク2077:仮初めの自由 - 商売道具
ゲームがリリースされると、バグに関する見出しがいたるところで見られました。 『サイバーパンク2077』の世界は広大であるため、初期に遭遇した問題の原因は、複数のプラットフォーム用の異なるバージョンのゲームを準備する必要があったこと、そしてXbox Series XとPlayStation 5がリリースから1年も経っていないことにあるとCD Projektは釈明しました。

しかし、CD Projektの粘り強さ(と数多くのパッチ)によって、ゲームの当初の問題点は改善されました。 現在、本作はMetacriticで86点を記録しています。

「ナイトシティに初めて足を踏み入れた頃は、その体験がどれほど私たちに影響を与えるか想像もつきませんでした」と、『サイバーパンク2077:仮初めの自由』のゲームディレクターであるゲイブ・アマタンジェロ氏は、拡張版の紹介文に書いています。 「それ以来、多くを学びましたが、ひとつだけ決して変わらないことがあります。それは、私たちのゲーム開発への情熱です。 『仮初めの自由』は、この情熱を表す絶好の例です」

これが『サイバーパンク2077』の最初で最後の有料拡張コンテンツに見える一方で、開発元のCD Projekt Redは、ゲームの世界観を他のさまざまな方法で拡大してきました。 Netflixで放送された評価の高いアニメ、『サイバーパンク エッジランナーズ』もその一つです。加えて、バグの修正や『サイバーパンク2077』本編に要素を追加した数々の無料アップデートもあります。
サイバーパンク2077:仮初めの自由 - 限界を超える四肢
8月には出版社から、ポーランドのSF小説作家ラファウ・コシック氏執筆の『Cyberpunk 2077: No Coincidence』がリリースされました。 オーディオブックでは、『サイバーパンク2077』で主人公Vのバージョンの一人の声を担当したシェラミー・リーがナレーションを務めています。 『No Coincidence』での出来事の舞台はナイトシティであるものの、キャラクターとストーリーは「仮初めの自由」と非常に異なります。 いずれも気骨があり、アクション満載ですが、それ以外の点では関連性が全くありません。

「仮初めの自由」の拡張コンテンツがリリースされた今、スタジオはゲームの続編に注力しています。 リリース日はまだ発表されていません。

『サイバーパンク2077』『サイバーパンク2077』と「仮初めの自由」のバンドル、『サイバーパンク2077:仮初めの自由』拡張パックは、Epic Games Storeで購入可能です。