『The Lord of the Rings: Return to Moria』の発表でマルチプレイヤーサバイバルゲームが明らかに
『The Lord of the Rings: Return to Moria』 はEpic Games夏のショーケースで発表された大きなサプライズのひとつです。このFree Range Gamesのサバイバルクラフトゲームで、富の奪還を目指し、プレイヤーはドワーフの一団を結成して故郷に戻り、古代から伝わる鉱山に過去の栄光を取り戻します。『The Lord of the Rings: Return to Moria』の世界を徹底的に掘り下げてご紹介しましょう。
「全てはドワーフから始まりました」とFree Range Gamesのゲームディレクター、ジョン=ポール・デュモン氏は語ります。ドワーフたちは、中つ国を舞台にしたサバイバルクラフトゲームに最適なアバター、つまり「究極のクラフターなのです」とデュモン氏。「そのため、生き残りが難しい環境を舞台にする必要があると瞬間的に感じました。その結果がモリアなのです。これが最初に思いついたアイデアであり、そのテーマで制作を進めました。」
North Beach Gamesとの提携でモリア鉱山は深く掘り下げられることになり、プレイヤーを危険にさらす様々な興味深い機会が用意されました。「モリアは象徴的な場所です」と彼は言います。「恐怖と暗闇。音を立てすぎると、敵の大群を引き寄せてしまいます。そのため、私たちが表現するサバイバル感は光、闇、騒音、そして多くの危険になると確信していました。」
プレイヤーはギムリ(わが捲毛を持つ者)により、霧ふり山脈に召喚されます。ギムリは壮大な領域を取り戻そうと試みているのです。かつてドワーフが統治していたモリアには暗黒と悪が生息しており、勇敢な採掘者の一団は危険を冒しても降下し、採掘、建設し、そして闇の中で生き残らなければなりません。
プレイヤーは、深みへと向かう前に自分だけのドワーフを作成することになります。デュモン氏曰く、「ドワーフは様々な方法でカスタマイズでき、広範囲にを網羅するドワーフキャラクタービルダーを使用すれば、個性的なドワーフを作成可能です。他の表現手段では、ドワーフに関する多様な背景は深く探求されていません。詳細の説明は控えますが、私たちのキャラクタークリエイターで、プレイヤーはずっと望んでいた理想のドワーフになれるのです。」
そして、様々なゲームにインスパイアされたトールキンの世界へと向かっていくのです。デュモン氏は、採掘がゲームの焦点であるとし、 『7 Days to Die』、『Stranded Deep』、『Subnautica』、『Valheim』そして『The Forest』を重要なモデルとして挙げています。
「全ては採掘することから始まります」とデュモン氏。「他のゲームでは、プレイヤーの周りにあるものは切り倒すための木です。モリアの山々の下で「木の伐採」にあたるものは、鉄、金そして最終的にはミスリルの豊かな鉱脈です。そこから、金属の加工へと進んでいきますが、ほとんどのサバイバルゲームではこの段階はかなり後に登場します。炉を建設し、あるいは巨大で伝説的な炉を再稼働させて鉱石を精錬し、実在するあるいは空想上のいくつかの種類の合金で武器や鎧、道具を作ります。最後に、ドワーフは優れた職人であり、最も暗く深い場所で見つけた宝石で武器をカスタマイズすることができます。また同時に、基地で思わず歌いだしたくなるほどの燃えさかる火と手の込んだ食事を用意されています。」
心地良く聞こえますが、過酷な世界です。最大4名のプレイヤーによるグループは(1人でもプレイ可能)資源を節約しながら、食料を狩り、プロシージャル生成される鉱山(同じモリアはふたつとありません)の中で騒音、睡眠そして温度まで管理しなければなりません。闇はさらなる光と戦っていきます。オークや他のクリーチャーは斧やその他多くの武器を使って撃退します。
暮らしを少しでも快適にするには、ゼロからあるいはドワーフが過去に作り上げた壮大な建築ホール内に、場所を作って基地を建設することになります。設計図やお守り等、多くのものが残されています。鍛冶場を再稼働させ、建築とクラフトを行うにつれ、騒音が問題を引き起こすかも知れません。山の下にはオークや他の恐怖が潜んでいます。「世界の奥深くに存在する古く汚らわしいものというガンダルフの説明に基づいて、いくつかのサプライズを用意しました。」とデュモン氏は警告しています。
『The Lord of the Rings: Return to Moria』は、2023年春のリリース時、Epic Games Storeを通しPC限定で利用可能です。この冒険に必ず参加したいプレイヤーは、今日からゲームをウィッシュリストに追加できます。