Epic Games Storeライブラリでプレイすべき不朽の名作

2023.9.7
執筆:寄稿者:ジェリー・ボナー

Epic Gamesのライブラリには、2,000を超えるタイトルが収録されています。どのタイトルにも何らかの評価に値しますが、その中でも、数時間はプレイして感触を確かめておかないにしても、ゲーマーなら誰しもがある程度知っておくべきである、影響力の高い「試金石」となるようなタイトルがあります。

自分なりにライブラリを探してみた結果、ビデオゲームの歴史に多少なりとも興味がある人なら誰でも知っておくべき「試金石」という点で、間違いなくその条件を満たしていると思われる2000年代以前のゲームを10作品見つけました。

その作品は次の通りです(順不同):

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - Keen
Commander Keen in Keen Dreams: Definitive Edition

『Commander Keen』は、初期のPCにおける、決定的なプラットフォームゲームでした。 90年代初期から中期にかけての家庭用PCで『Keen』に匹敵するようなゲームは無かったと言っていいでしょう。

本作品はid Softwareが設立される以前に、同社によって発案されたものです。 きっかけは、ジョン・カーマック氏が行った、PCで横スクロールのマリオゲームを作ることができるか、というプログラミングの実験でした。

そして、彼は成功させたのです。 しかし、当時の任天堂はこのゲームに興味を示さなかったため、クリエイター仲間であったジョン・ロメロ氏とトム・ホール氏は、横スクロールのプラットフォームゲームという核心部分はそのままに、マリオとは異なるゲームへと作り変えました。 こうして、Billy Blazeこと『Commander Keen』が誕生し、世界中のPCゲーマーが歓喜したのです。

『Commander Keen』の詳細はこちらをご覧ください。

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - EJ
Earthworm Jim

昔ながらのプラットフォームゲームにおいて、古き良き『Jim』ほど素晴らしい作品はないでしょう。そして私にとっては、息子と初めて「一緒に」遊んだゲームでもあり、このゲームにはとても思い出深いものがあります。 というのも、1994年のクリスマスに友人がこのゲームをプレゼントしてくれたとき、息子はまだ2歳を少し過ぎたばかりだったからです。私が実際にプレイしている間、彼は私の膝の上に座り(息子です。友人ではありません… それはそれで見ものだったと思いますが)、予備のコントローラーをあちこちに動かしていました。

『Earthworm Jim』を特徴づけているのは、最初からスタイルとユーモアにあふれ、多彩でしっかりとしたゲームメカニズムと相まって、今日に至るまで通用する最高に素晴らしい体験ができることです。

『Earthworm Jim』はこちらからアクセスできます

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - AW
Another World – 20th Anniversary Edition

初期のシネマティック・ゲームといえば、『カラテカ』『Defender of the Crown』『ゴルゴ13 第一章神々の黄昏』などが思い浮かびます… しかし『Another World』(米国では通常『Out of this World』と呼ばれています)は、まるで自分が実際に映画の中にいるかのような気分にさせてくれた最初のゲームでした。 そして、手を差し伸べてくれるわけでも、ヒントをくれるわけでもない、ものすごく難しい映画だったのです。 ただ、敵意むき出しの異世界のど真ん中に放り込まれ「がんばれよ。 科学を軽く見た結果がこれだ」という感じで。

しかし、忍耐強く賢明なプレイヤーにとって『Another World』は、あらゆることを少しずつこなしながら、心の琴線に触れるような、非常に感動的なゲームプレイを体験させてくれます。 私の中では、どの時代においても、必ずプレイしなければならない作品です… 最初にコントローラーを粉々に砕かなければの話ですが。

『Another World』へはこちらからアクセスできます。

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - Toonstruck
Toonstruck

1996年の『Toonstruck』 は、クリストファー・ロイドが演じる1人のアニメーターがアニメの世界に吸い込まれてしまうという、「ロジャー・ラビット」を逆転させたような作品です。 他にも、ティム・カリー、ダン・カステラネタ、ドム・デルイーズ、ベン・スタインといった有名どころが出演しています。

ゲームプレイはポイント&クリックアドベンチャーのジャンルにぴったり分類されますが、ユーモラスで好奇心を刺激しつつも、あまりイライラしたり、簡単すぎたりしないよう、シンプルにまとめられています。 『Toonstruck』では、プレイヤーが何をすべきかが明確でう。パズルは「わけのわからない独自のルール」に迷い込むことなく、ただひたすら「何をすべきか」「どうすればよいか」を追求しています。

本作品におけるアニメーションとフルモーションビデオの融合は、90年代半ばの頃と変わらず、現在でも賛否両論となっています。『Toonstruck』に対する好みや、このスタイルのグラフィックに対する耐性は人それぞれだと思いますが、ポイント&クリックアドベンチャーがお好きなプレイヤーなら、間違いなく楽しめる作品です。

『Toonstruck』の世界にこちらから身を任せましょう。

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - RR
Redneck Rampage

アーカンソー州ヒックストンへようこそ、おめえさん。 最初から言っておきますが、『Duke Nukem 3D』『Postal 2』といった道徳なんて気にしないぶっ飛ばし系ゲームがお好きなら『Redneck Rampage』にも、きっとハマるはずです。 本当に。

Mojo NixonとReverend Horton Heatによる素晴らしい楽曲が、Bessieという名の貴重な豚を見つけ出し、エイリアンの侵略を阻止することを中心に展開する『Redneck Rampage』の熱狂的なFPSアクションに面白味を加えています。 ムーン・パイをほおばり、密造酒で流し込んで、さぁ撃ちまくろうじゃねぇか! エイリアンの野郎どもは、自殺なんかぁしやしない、ですよね?

今すぐ、ここで大暴れしましょう。

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - Descent
Descent

『Descent』は、家庭用ゲーム機(初代PlayStation)で初めて「すごい」と思わせてくれたFPSゲームでした。 今となっては誰もが「すごい」と思うかどうかはわかりませんが、1996年当時は確かに想像以上の衝撃を受けました。

本作品のプログラマーの1人である、マイク・クラス氏は『Descent』についてこのように語っています。「私たちの目標は、90年代のテクノロジーを使って80年代スタイルのアーケードゲームを作ることでした。 プレイヤーがあらゆる次元で興味深い構造物や脅威に囲まれるような、フル3Dの環境を作りたかったのです」

そして、その通りに完成したのです… とても素晴らしい仕上がりです。 『Descent』の最大の欠点である方向感覚の喪失に影響されなければの話ですが。壁や天井、床にドアがあるため、ステージによっては、私(そして他の多くのプレイヤー)はあらゆる方向へと飛ばされてしまいました。

それでも、プレイを止めることは決してありませんでした。 皆さんも、こちらからプレイすることができます。

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - Quake
Quake

『DOOM』の後には、『Quake』がありました。 そしてそれは、素晴らしかった。 とても。

『DOOM』より『Quake』の方が好みだという人がいますが、私もその1人です。 理由の1つとして、インターネット経由で実際にダウンロードした最初のゲームだったということがあるでしょう。 当時所有していたパソコンでは、あまり動作させることができなかったのがとても悔やまれます。 長生きすると、いろいろなことを学ぶものです。

『Quake』は、id Software独自のダンジョンズ&ドラゴンズのキャンペーンから物語の要素を取り入れた、よりファンタジー色の強いFPSとして始まりました。そして、『Quake』は、そのキャンペーンにおける究極の武器(確かウォーハンマー)でした。 しかし、デザイン上の問題に直面したため、当然ながら技術的にはより高度な別のシューターを開発することになったのです。

私にとって『DOOM』は常にとどまる所を知らないカオスのように感じられた一方、『Quake』はもっと私好みのペースで進み、よりうまくコントロールできるように思えました… だからこそ、本作は私にとっていつまでも昔ながらのFPSであり続けるのです。 すみません、『DOOM』ファンの皆さん。

『Quake』をプレイするのはこちらから… そのほうが楽しいので。 とっても。

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - Glover
Glover

世界にはもっと擬人化された手袋が必要です。 疑問に思わず、ただ素直に受け止めてください。 肉料理の素「ハンバーガー・ヘルパー」の関係者に聞いてみると良いでしょう。売上を伸ばすために、かわいい手袋の形をした同社のキャラクターを復活させたいと思っているはずです。

『Glover』もまた、かわいい手袋の形をしたキャラクターなのですが、元々Hasbro Interactiveが所有していたNintendo 64向けのタイトルで、スーパーの店頭に並ぶようなものではありません。 少なくとも、そんなことはないはずです。 誰に尋ねるかにもよりますが、『Glover』はN64ライブラリに溢れかえっているような、好き嫌いの分かれる「隠れた名作」の1つです。

『Glover』はボールを操作するメカニズムによって、典型的なプラットフォームゲームに斬新な要素を加えることに成功していますし、優れたレベルデザイン、アイテム収集のための魅力的な構成、鮮やかでアニメ風のビジュアルを誇っています。 とはいえ、このゲームの全体的な感想は、厄介なボールをいかにうまくコントロールできるか(あるいはできないか)にかかっているでしょう。 間違いありません。

ここからアクセスして『Glover』で盛り上がりましょう。

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - BC
Battle Chess

チェスをプレイするのは好きですか? 駒に命が吹き込まれ、盤上の陣取りをめぐって駒同士が実際に戦うとしたら、もっと楽しめそうでしょうか? これこそが1988年に登場した『Battle Chess』のメインコンセプトであり、80年代後半に店頭に並んだときは、大きな反響を呼んだものです。 私はチェスにそれほど興味があったわけではありませんが、ナイトがポーンを打ちのめしたり、クイーンが彼女に逆らうあらゆる相手を粉砕する様子を見ていて、決して飽きることはありませんでした。

確かに、しばらくするとアニメーションが少し古臭く感じる人も多いと思いますが、『Battle Chess』を支えるAIの頭脳は、35年経った今でも、まだまだ皆さんの期待に応えてくれるはずです。ですから、クイーンを早く出しすぎないように、そしてできる限りキングをキャスリングしておきましょう。

ここでクイーンの首をはねてみましょう、無礼者の皆さん!

Epic Gamesライブラリでプレイすべき不朽の名作 - BG
Baldur's Gate – Enhanced Edition

近日リリースされる『Baldur's Gate 3』では、プレイヤーはCRPGジャンルのおじいちゃん的存在に挑戦することができます。『Ultima』『Wizardry』『Bard's Tale』は、ひいおじいちゃんというべき存在です。

1998年末に登場した本作品は、アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ第2版のルールをアレンジしたハイ・ファンタジーの世界「フォーゴトン・レルム」を舞台としています。 ゲームの物語は、フルカスタマイズが可能なプレイヤーキャラクターが、最大6人の仲間とともにソード・コースト(今年初めに公開された、評判のD&D映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」と同じ舞台)を旅することを中心に展開します。 彼らはオンライン上の仲間になることもでき、1998年当時は大きな話題となりました。

現在の基準からすると、当時の『Baldur's Gate』は多少わかりにくいところもありますが、昔ながらの重厚で文章が多用されるCRPGがお好みなら、この1998年の名作をおいて他にはないでしょう。

ここから、CRPGの世界にどっぷり浸かってください。