
『Citizen Sleeper』で人助けをすると希望の光を見いだせる

トランスヒューマニズムからギグエコノミーの危険性に渡る、宇宙を舞台にしたストーリー満載の複雑なRPGである『Citizen Sleeper』の最も感動的なストーリーの1つに、まさか地味なバーを舞台にしたものがあるとは思いもしませんでした。
『Citizen Sleeper』では、宇宙ステーション「Erlin's Eye」を起点として多くのストーリーが展開されていきます。 プレイヤーは、船体修理のためにスクラップを必要としている傭兵に出会います。 報復することをエンジニアに約束すると、ネットワークの監視者に身をさらしながら、人々をハッキングしてデータを読みだすことになります。 研究者から、研究のために珍しいキノコを採ってきてほしいと頼まれるかもしれないし、シェフから、ほんの一握りの幸運な客しか食べられないような心温まる料理を用意するというチャレンジを挑まれるかもしれません。
しかし、私の中で最も印象に残っているのは、Overlook Barを取り巻くストーリーです。 『Citizen Sleeper』では、一日が「サイクル」と呼ばれ、行動には一定の時間を要します。 常連になることを願って、私は何サイクルかこのバーでお酒を飲みました。 オーナーに気付いてもらえるということはつまり、最終的にカウンターの向こう側でアルバイトをすることが可能になるということです。 ゲームが警告しているとおり、給料はあまり良くないのですが、時々もらえるチップが不足を埋め合わせてくれます。
これらストーリーのほとんどはオプションですが、いつ適切な場所で(または適切な人と)時間を過ごすことで、本作の主な目的に近づけるかはわかりません。 プレイヤーは、ロボットの体に人間を模倣した意識を宿したSleeperとなります。 しかし、あなたは未知の敵に追われながら、決して安くはない身体の安定剤を必死に探しているのです。 条件にかかわらず、単発の仕事を確保することは、プレイヤーの冒険の最初の数時間における最優先事項です。
『Citizen Sleeper』の天才的なところは、こうしたシナリオがいかに有機的に提示されているかという点だけではなく、自分が特定の場所に留まることを決めた際にそこで人情のある交流が繰り広げられるという点でしょう。 OverlookのオーナーであるTalaにとって、私はただの常連ではなく、バーを特別なものにするという生涯の夢を実現する手助けをした人物だったのです。

Talaのため思い切って宇宙ステーションの外に出て奇妙な胞子を採取すると、彼女は自分のキノコを栽培し始められるようになり、やがて自分の蒸留所を開きました。プレイヤーと2人でそのブレンドに最後の仕上げをしていると、彼女はOverlookの起源について切なそうに語り始めます。Overlookは、Erlin's Eyeに来たばかりの時に、Talaと弟の生活を支えるため父親の試みとして始まったのでした。今、Talaは父を偲ぶためだけではなく、自分自身のビジョンも念頭に置いて前を見据えています。
従来のRPGの多くでは、プレイヤーは常に、メインストーリーの道筋から外れた素晴らしい何かがあるという気配に誘われます。 『Citizen Sleeper』でも、それと似たような気持ちに浸ることができます。 ある傭兵を助けると、その傭兵を見捨てたパートナーを捜すことになり、あるエンジニアを助ける途中で誤った人物を支援してしまえば、話が脇道にそれてしまうこともあります。 これらの複雑なSFストーリーの流れが、『Citizen Sleeper』にマッチしているのです。 Overlook Barでのストーリーは、平凡な人々の考えを際立たせることがどれほど重要かを示す良い例です。 ネオンの輝くスカイラインや未来のテクノロジーが一緒に描かれていても、身近な苦労が最も心に響くということを示しています。
Talaに手伝うことで、私はゲーム内で利益を得ることができるようになりました。 シフト勤務だけではなく、質素だけど使える厨房が奥にあるおかげで、バーを一時的な住みかとして使うこともできるようになりました。 しかし、私にとって最大の収穫は、希望の光を見いだせたことです。 過酷な宇宙ステーションでの居場所を確保するために、何サイクルも何サイクルも必死で立ち向かった後、Overlookで手伝う経験を通して、例えディストピア的な未来であっても、留まる価値は常にあるということを学びました。
『Citizen Sleeper』は、今すぐEpic Games Storeで入手できます。