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『Copa City』がサッカースタジアム運営シミュレーションの新ジャンルへとキックオフ

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Francisco Dominguez
2026年2月9日

あらゆる大規模なスポーツイベントの舞台裏では、もうひとつの、より大きな、あまり語られることのない物語が進行しています。それは、何万人ものサポーターがスタジアムへと押し寄せる事態に備え、街そのものがどのように変貌していくのかという物語です。大勢の警備員やケータリングスタッフが総動員され、中規模な都市ひとつ分に匹敵する観客を迎え入れる準備が進められます。ひとたび何かが起これば、即座に大惨事となり、新聞の一面を飾ることになるでしょう。しかし、たとえすべてがうまくいったとしても、それは当然のこととして受け取られるだけなのです。

Triple Espresso S.A.が手がける新作サッカースタジアム運営シミュレーション『Copa City』では、そうした複雑で、しかも報われにくい仕事のすべてを担うことになります。スタジオ共同創設者のドミニク・エベベンゲ氏は、こうしたイベント運営に伴う途方もないプレッシャーを、身をもって知る人物でもあります。同氏は、ポーランド最大級のサッカークラブであるレギア・ワルシャワに約10年在籍し、試合当日の雑務係としてキャリアをスタートさせたのち、最終的にはスポーツ部門責任者にまで上り詰めました。

「子供のころは、プロのサッカー選手になるのが夢でした」とエベベンゲ氏は語ります。「でも、すぐに自分より優れた選手がたくさんいることに気づきました。それで夢は、クラブの中で日々の現実を形づくる側に回ることへと変わっていったんです!」

『Copa City』は、エベベンゲ氏が思い描いてきた理想の仕事を、プレイヤー自身に体験させてくれます。『Copa City』でプレイヤーは、シティ・キャプテンとして、ドイツのバイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムント、イングランドのアーセナル、ブラジルのフラメンゴ、トルコのベシクタシュといった世界有数のクラブを舞台に、日々のサッカー運営の現実を形づくっていくことになります。
 

360度のサッカー体験


『Copa City』は、『Rollercoaster Tycoon』『Two Point Museum』のように日々の運営を回していくシミュレーションでもなければ、『Football Manager』のように試合内容の細部にまで踏み込むスポーツシミュレーションでもありません。代わりに用意されているのは、究極のストレステストとなる、2週間にわたるカウントダウンです(短時間で遊べるチャレンジモードは別ですが)。

リードゲームデザイナーのカロル・レシニェヴィチ氏によれば、このゴール直前の慌ただしさこそが、『Copa City』の不安と緊張感をもたらす核心部分なのです。「時間が足りないという感覚そのものを、ゲームの感情として取り入れたんです。試合の日時は絶対に動かせません。その時刻までに準備を終えなければならないんです!試合は延期されませんから」

もっとも、その差し迫った締切で、プレイヤーの楽しみが先延ばしにされるわけではありません。「『Copa City』では、最後の大きなクライマックスに向かって進んでいきます。その過程で、すぐに達成感を得られる小さな成功体験を積み重ね、プレイヤーを段階的に、より深く没入させていくゲームループを設計する必要がありました」とエベベンゲ氏は説明します。
Copa City - サッカーイベントの開催
その満足感のあるコアループは、人材の確保とマーケティングから始まります。警備を担当する運営スタッフを配置し、街の各地区に設けたファンゾーンを運営するためのボランティアも集めなくてはなりません。さらに、狙った客層を呼び込むためのグローバルなマーケティング施策を展開し、適切なチケット価格を設定しながら、ラグジュアリーシートを埋めてくれる富裕層を引き寄せる必要があります。

サポーターが街に到着し始めると、プレイヤーの役割はさらに広がります。都市運営シミュレーション的なマクロ管理と、用途に合わせたファンゾーンの設計を両立させながら、彼らを受け入れ、楽しませなければなりません。大規模な人混みに伴う偶発的な出来事の対応だけでも骨が折れます。だからこそ、利益を最大化し、不満の高まりを最小限に抑えるには、サポーターを適切な環境に配置することが不可欠となります。たとえば、家族連れがパーティー色の強いファンゾーンに迷い込まないよう配慮したり、大金を使う観光客を格安エリアからうまく誘導したりといった判断が求められます。

「そのちょうどいい落としどころを見つけるのは、決して簡単なことではありません」とエベベンゲ氏は語ります。

重要な試合前検査を前に、準備状況のマイルストーンに到達していくと、サポーターを満足させるための施設が徐々にアンロックされていきます。あるいは、ハイテクなドローン監視ステーションのように、サポーターを厳格に管理するための施設が開放されることもあります。また、地元の都市計画という制約を踏まえつつ、対立するサポーター同士を安全に分離するため、行進ルートを綿密に設計することも求められます。

試合当日が近づくと、ついにアウェイチームが街に到着します。ツアー中のロックバンド、ヴァン・ヘイレンが「茶色を除いたM&M’sを一皿用意しろ」と要求した逸話は有名ですが、遠征してくるサッカーチームも負けず劣らず厄介です。彼らには細かなケアが必要なうえ、街の秩序を乱しかねない公開練習を求めてきたり、エース選手が経営するケバブ店チェーンの広告で街中を埋め尽くすよう要求してきたりもします。
Copa City - 本部に集まるサポーター
現実の世界では、すべての主催者がアウェイチームを公平に扱うわけではありません。中には、優位に立つためにライバルを妨害する主催者すらいます。シャワーを浴びようとしたアウェイチームが、なぜかお湯の出ない事態に直面することもあるのです。最近行われたアフリカネイションズカップ決勝では、モロッコのボールボーイが試合中にセネガル代表GKのタオルを奪い、豪雨で滑りやすくなったグローブを拭けないようにする、という出来事まで起きました。エベベンゲ氏は、自分自身はそうした陰湿な手口に出るほど不誠実ではないと語ります。しかし同時に、そうしたいたずら心が生まれる心理を理解しており、『Copa City』ではこうした試みが容認される場合もあります。

「私は常に、責任ある主催者であろうとしてきました。ただ、このゲームでは、現実から影響を得た選択肢がたくさん与えられています。サッカーの世界では、クラブ同士が裏で仕掛け合うような行為が少なくありません。そうした側面も、ゲームの中でしっかり描くよう努めています」

試合当日を迎えると、ついにこれまでの努力の成果を目にすることになります。世界中から呼び集めた何千人ものサポーターが、色とりどりの装いと熱狂的なチャントに包まれながら、キックオフを前にスタジアムへと行進していく。それこそが、プレイヤーの労苦に対する最大の報酬です。

「私たちのゲームは、従来のサッカーゲームであれば始まる地点で終わるんです」とエベベンゲ氏は語ります。「『Copa City』で試合を準備して、その試合を『EA FC』でプレイする。そんな流れが、多くのプレイヤーにとって自然なサイクルになるかもしれないと、私たちはときどき笑い合っています。私たちがやろうとしているのは、多くの人に360度のサッカー体験を提供することなんです」
 

最高潮の熱狂


エベベンゲ氏は、サッカーが持つ過酷な現実についても、身をもって知っています。1990年代の最盛期は過ぎたとはいえ、レギア・ワルシャワはいまなお「ウルトラス」と呼ばれる熱狂的サポーターで知られています。その情熱は、花火や激しいチャントにとどまらず、警備員に暴行するために催涙スプレーを試合会場に密かに持ち込むといった、暴力行為にまで発展することもあります。

さまざまな理由から、『Copa City』に登場するウルトラスの描写は大幅に抑えられています。多少のトラブルは起こすものの、メリケンサックを携えるような存在ではありません。ゲーム内での比較的無害な混乱を、エベベンゲ氏は好んで「活気」と呼びます。彼は、暴力的なフーリガンとしてサポーターを描き出せば、公式スポーツパートナーや年齢レーティング機関の双方から厳しい評価を受けることも理解しているのです。「肉体的な暴力に焦点を当てるのではなく、緊張感やライバル意識、感情の高まりが、群衆の振る舞いとしてどう表れるのかを描くことにしました」とレシニェヴィチ氏が付け加えます。

そこには、次世代のサッカーファンに向けた、より大きな使命も込められています。「私たちには、美しいゲームを愛する若い世代の価値観を形づくりたい、という思いがあります」とエベベンゲ氏。「ときに刺激的に見えるとしても、ネガティブな側面は描きたくありません。私たちは、誰もが望む理想の現実を提示することを選んだんです」
Copa City - チーム選択画面
現実から取り入れるのが簡単だった要素もあります。チャントです。『Copa City』の開発チームは、都市ごとに異なるサッカー文化を理解するため、実際に各地の試合へ足を運び、世界的に有名なチャントの数々も録音しました。

チャントを見つけること自体は簡単でした。創意工夫に満ち、ときに下品で、耳をつんざくような大音量で歌われているからです。しかし、実際に使えるものを選び出すのは別問題でした。中には著作権のある楽曲や歌詞を使ったものもあります。アーセナルのアンセム「North London Forever」は、ルイス・マーク・ダンフォードの楽曲「The Angel」をそのまま用いており、バイエルン・ミュンヘンの「Deutscher Fußballmeister」は、トゥイステッド・シスターの「We’re Not Gonna Take It」のメロディで歌われています。一方で、ベシクタシュの「催涙ガスを持ってこい」と警察を挑発するチャントは、「活気」に満ちているものの、健全というゲームの雰囲気とは明らかに相容れませんでした。

最終的な選定には、開発チーム、法務、翻訳者、そしてクラブ関係者までもを巻き込んだ、膨大な調整作業が必要でした。中でもアーセナルのチャントは、翻訳が不要であっても、判断がとりわけ難しかったといいます。「イギリス人は、皮肉や攻撃性に満ちたチャントを作る点では本当に独特です」とエベベンゲ氏は説明します。「だからこそ、選択には細心の注意を払わなければなりません。そういうことなんです!」
 

サポーターが街に戻ってくる


『Copa City』の舞台は、スタジアムの敷地内にとどまりません。エベベンゲ氏は現役時代、クラブ周辺の地区全体を視野に入れて運営を行っていました。プレイヤーも同様に、ベルリンやワルシャワといった、観光名所を凝縮した都市を舞台に行動することになります。今後、さらに多くの都市が追加される予定です。Google Earthのスクリーンショットと並べて比較すると、ゲーム内のレイアウトと現実の街並みの違いが判別できないほどです。

「私たちは、実際のゲームプレイの課題において、プレイヤーにより高いレベルの複雑さを感じてもらいたいと考えていました。そのために、この広い空間が大きな役割を果たしています」とエベベンゲ氏。「各都市の空気感を再現し、それぞれ異なる物流上の課題を提示することに、特に力を入れています。従来の都市運営ゲームが好きな人にも、『Copa City』は十分に楽しんでもらえるはずです」
Copa City - ファンゾーンの作成
プレイヤーが露骨なえこひいきで、一方のサポーターを設備の乏しい地域に押し込み、もう一方だけが贅沢な環境を楽しめるような状況を作れば、相手チームが試合そのものを放棄する可能性すらあります。悲惨な結末です。その場合、シティ・キャプテンは、激怒する取締役会から厳しい追及を受けることになるとレシニェヴィチ氏は語ります。「イベント運営においても、すべてはバランスが鍵なんです!」

これは、サッカーイベントの運営が一見すると気後れするほど専門的に見えながら、実は思うほど敷居の高いものではないことを示す好例でもあります。サポーターの安全を守り、食事と飲み物を行き渡らせる。それはごく当たり前のことです。エベベンゲ氏は、たとえスポーツ観戦の経験がなくとも、音楽フェスなど他のライブイベントとの共通点に気づけるはずだと指摘します。優れた経営シミュレーションゲームを支える日常的な財務・物流の考え方こそが、サッカー特有の知識以上に重要なのです。

『Copa City』は、エベベンゲ氏自身の期待をはるかに超える形で、ビジネス感覚、利害関係者管理、そしてサッカーの細部にわたる知識を、誰もが遊べる経営シミュレーションへと凝縮することに成功しました。その結果、本作はサッカーファンにも、経営シミュレーションファンにも、さらにはイベント運営を志す人々にも訴求する作品となっています。エベベンゲ氏は冗談交じりに、キャンペーンを遊び終える頃には、イベント運営の資格を取ったも同然だと語ります。

『Copa City』でうまくやれるなら、大規模なイベントを運営する役割にも十分通用します」とエベベンゲ氏は断言します。そんなことを胸を張って言える経営シミュレーションゲームが、ほかにありますか?

『Copa City』は3月26日(米国時間)、Epic Games Storeにてリリース予定です。ハイリスク・ハイリターンなキャリアチェンジに、今から備えてみてはいかがでしょうか。