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『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン

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Brian Crecente
2023年3月28日

Candyman(キャンディマン)が死亡したのは、強欲さが原因でした。

本当なら、ただ標的の店に素早く出入りするだけの 速攻で終わるはずの仕事だったのです。

トラビス・"Candyman"・ベイカーは、地元の警官への恩義のために自ら仕事をすることを決めました。 仕事は、金庫を開けて、指輪を奪い、脱出すること。 簡単な仕事のはずでした。そう、ダイヤモンドや金のネックレス、時計のケースを目にするまでは… あっという間に、トラビスは宝石が詰まった、弾痕だらけの袋の周りを歩き回り、防弾シールド、スタンバトン、アサルトライフルを装備した大勢の警官を相手に必死で戦う羽目になってしまいました。

トラビスは、青い制服の警官とお宝の入った血だらけの袋にまみれて死にました。

Candymanのロッケイシティにおける暴力による統治は20日間続き、ネオンが灯る3つ目の都市を支配したところで終了しました。 その結果、獲得したのは「A-」とチャック・ノリスからの小賢しい侮辱の言葉です。

「You've been Chucked!」(ゴミのように葬られたな!)

『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン - ベイカー
INGAME STUDIOSの初作品となる『Crime Boss: Rockay City』には、時に困惑する状況もありましたが、常に『Risk』『Payday』『Mafia Wars』がごちゃ混ぜになったような楽しいゲームです。その中核にあるのは、プレイするたびに異なるキャンペーンが出現する組織犯罪シミュレーターです。その断片的な構成要素が組み合わさり、プレイヤーのプレイスタイル、成功、運命に対応する物語が提供されます。

ゲームのしっかりと作り込まれた2つの協力プレイモードCrime TimeとUrban Legendsでは、短い遭遇戦が組み込まれた6つのミニキャンペーンを通して、プレイヤーがフレンドと共に強盗を働くことになります。

しかし、ゲームの神髄はキャンペーンモード(そのうちに協力プレイの形にまで拡張される可能性もあります)にあります。

キャンペーンを始めるうえで理解しておくべきことは、最初の通しプレイでは、警察にできる限り感づかれないようにしつつ、4つのライバルギャングを抑えて街の30地区の支配を手にして生き延びることは、まったく期待されておらず、可能性すらないということです。 このギャングリーダーたちはただのチンピラではありません。それぞれが独特の個性を持っており、そのうちの2人は馴染みのある声をしています。ドル・ドラゴンはダニー・トレホが、ヒエロはしばしば不適切なタイミングでヒューマンビートボックスを行うヴァニラ・アイスが演じています。

『Crime Boss』は、戦術や射撃の鋭さも大切ですが、試行錯誤を繰り返すゲームなのです。 試行錯誤を重ねながら学び、プレイヤーキャラである(マイケル・マドセン演じる)トラビス・ベイカーをレベルアップさせてスキルやボーナスをアンロックできるため、プレイするたびに成功する確率は上がっていきます。

本作は、プレイヤーが失敗することを想定した、ほぼ脱出不可能な状況から始まります。 そこで想定通り失敗すると、街を支配するための新しいプレイが即座に始まります。

これは、「何度も失敗することに 慣れてください」 という、プレイヤーに向けた単刀直入なメッセージです。

『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン - 街
ゲームプレイは、強盗や縄張り抗争が一人称視点のリアルタイムで展開する街中と、成長する自身の帝国を管理するスイートルームの2つの舞台に分かれています。
スイートルームでは、街のマップを確認することができ、誰がどの地区を支配しているのかが色付きで表示されます。 強盗や攻撃ができる地区や防衛する必要がある地区、さらにチームを送り込むことができるミッションがあるかをアイコン表示で知ることができます。

『Crime Boss』の戦術は驚くほど複雑です。 最終的な目標は、街全体を支配することです。これは、敵の縄張りを攻撃して、反撃から自分の縄張りを守ることによってのみ達成できます。 街の支配を拡大するにつれて増えていく手下と共にこれを行います。 支配下に置く地区が多ければ多いほど、毎日の収入も多くなりますが、手を広げ過ぎてあっという間に火の車になることもあります。 たとえば、何もない縄張りを支配下に置く(通常、このような状況に置かれるのはゲームの序盤でのみです)には、10人の手下が必要になります。 他のギャングが関与している状態で地区の防衛や攻撃を行う場合は、送り込む手下の人数を決める必要があります。 街中に降り立ち、銃撃戦を始めると、それぞれの手下は本質的にプレイヤーの「ライフ」となります。 「本質的に」と述べたのは、1人を除いたすべての手下は全員がAIによって操作されるからです。 つまり、どれほど一人称視点シューターが得意だとしても、手下を失う可能性があるということです。

プレイヤーが手下全員を失うか、敵を全員倒すと攻撃は終了します。 時には、非常に強力な「幹部」が抗争の最後に参加してきて、強制的にプレイヤー側が勝ち、地区を勝ち取ることになる場合もあります。

防衛では、ちょっとしたひねりが加えられています。 同じように手下の人数を決める必要がありますが、この抗争中にプレイヤーが操作するのはタッチダウン(ネジのぶっ飛んだマイケル・ルーカーが声を担当)になります。 タッチダウンは、雇われてプレイヤーの手下になることに乗り気な人物との窓口役ですが、 縄張りを守っているときは、マシンガンを手に、遭遇戦を生き延びて勝利する必要があります。 タッチダウンが死亡して蘇生されなかった場合、この縄張りを失うことになりますが、タッチダウンは生き延びて再び戦うことができます。

『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン - 縄張り
上記に加えて、すべてのギャングはお金を使って手下をアップグレードできるので、より良い武器を手にすることになり、倒すのがより困難になっていきます。アップグレード自体は難しくはないものの、費用がかかるため、何をするのが最も賢明であるかを考える必要があります。

最終的には、金銭管理がゲームの大きな部分を占めていることに気づくはずです。 手下にはお金を払う必要があります。 防衛や攻撃にもお金が必要です。 ミッションの計画にもお金が必要です。 強盗を行うチームを雇い、装備を整えるのにもお金が必要なのです。 オフィスに家具などを配置するのにお金を使うこともできます。これにより、プレイごとにちょっとしたボーナスやパークが手に入ります。

マップではどの縄張りを攻撃、防衛するか、そしてどの強盗やミッションを行うかを決定します。一方で、「Goals」はプレイヤーをベイカーのオフィスに送り込み、敵のギャングに潜入してミッションの詳細を聞き出すように命令する、街の状況を調べて強盗するのに最適な場所を探すなど、長期的な計画を実行に移すことになります。 

また、強盗チームを構築することもできます。 この手下たちが参加するのは、プレイヤーが引き受けるミッションのみです。 ここでは、チームメンバーをアップグレードしたり、ロードアウトを変更したり、死亡するまで仲間になるようにキャラクターを雇ったりすることができます。 ベイカーをミッションチームの一員として連れていくこともでき、その場合かなりのメリットがあります。 体力が高く、リプレイすることでアンロックしたパークを備えており、そしておそらく最も重要なのは、強盗の際に分け前が必要ないことです。 そうなんです。他のチームメンバーは全員、手に入れたものすべてから自分の取り分を取っていきます。 最大4人のキャラクターを連れていくと、最大で利益の3分の1を失う可能性があり、長期的な成功を達成する可能性に大きな影響を及ぼしかねません。

ベイカーのオフィスでは、現金以外の略奪品を確認して、時価で売却することができます。 略奪品には、高級品、薬、宝石、貴金属、電子機器の5種類があり、それぞれの価格は毎日変動します。 ここで現在持っている略奪品の価値の内訳、1日の収益と支出を確認することができます。 

最後に、仲間を選択すると、ベイカー、右腕であるナサラ(声:ダミオン・ポワチエ)、元刑事のグローブズ(声:ダニー・グローヴァー)、金銭管理を行うケイシー(声:キム・ベイシンガー)、元退役軍人のチンピラ、タッチダウン向けにアンロックしたパークを確認できます。

ゲーム内の典型的な1日は、容易な獲得によって、または攻撃を行うことで、手下全員を使い切るまで徐々に縄張りを拡大していきます。 そして、チーム全員を使い切るまでミッションを選択していきます。 何もすることがなくなった時点で、カレンダーをクリックして日を切り替えます。すると、手元の現金が計算し直されます。

『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン - 世界観
この中に組み込まれているのは、ランダムに、またはそのプレイごとに行った特定の決断に基づいて発生するミッションやイベントです。

たとえば、ある日ナサラが、死亡した手下の家族に60,000ドルを支払う必要があると言ってくるかもしれません。または、どこかのギャングリーダーが現金を提示して、1週間自分たちに手を出さないように頼みこんでくる可能性もあります。 

さらに多数のミッションも用意されています。現金とダイヤモンドを積んだ移動中の列車から盗むため、様々な計画や調整をするなど、一部のミッションは非常に複雑です。

最後に、ノーリス保安官(声:チャック・ノリス)が率いる警官の存在もあります。プレイヤーの強盗が大胆になればなるほど、警官たちはマップ上でよりアクティブに活動を始めます。 彼らの逆鱗に触れれば、プレイヤーの縄張りが支配下から解放されてしまいます。

戦術的にロッケイシティ全体を見渡し、支配を企む部分は楽しいですが、これはゲームのほんの一部にすぎません。 ゲームでは、自らの手を汚すことが多々あります。

『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン - ネオン
縄張り抗争は非常に単純明快ですが、ミッションや強盗はゲームプレイにバリエーションをもたらします。 
たとえば、ショッピングモールに強盗に入るなら、銃を撃ちまくって市民や警官などを殺し、ショーウィンドウやショーケースを割って好きな物を奪い取り、逃走用の車で逃げることができます。 

しかし、ミッションをステルスでクリアすることも可能です。 セキュリティカメラを壊し、目撃者や警備員を脅して縛り上げ、音を立てずに殺して死体を隠すといった具合にです。 ゲームでは、錠前のピッキング行為や金庫破りのほか、新しいルートを探してマップ上を歩き回ることもできます。

何と言っても一番楽しいのは、完全にステルスで強盗を行うつもりでいたところに、警官が不意に現れたり、誤って銃を撃ったりすることで、大混乱に陥ってしまうときです。 ミッションの内容が何であれ、警察の対応の規模が拡大するのに時間はかからないため、長い間その場に居座っていると、生き延びることは不可能になります。

良い点は、逃走用に準備されている車まで到達さえできれば、いつでも立ち去ることができるということです。 残念な点は、持って帰ることができるのは逃走用の車に積み込んだ物のみということです。 つまり、宝石店のドアのところにお宝が詰まった袋を8つ置いてきてしまったとしたら、そのすべてを手に入れるために戻ろうという気持ちになるのは当然のことです。 

私の個人的な経験からお話しすると、これは決して良い結果にはなりません。

ミッションの最中、プレイヤーキャラクターと手下にはバフとデバフが付与されます。 ベイカーのバフとデバフは、プレイをした中で得られるものですが、手下のバフとデバフはランダムなようです。 そのため、雇おうとしている手下に体力の減少や「簡単に出血する」などのデバフがないように確認することが必要です。 また、武器の狙いを定めるのが下手な「不器用」がないかも確認すべきです。 バフには、追加の蘇生や宝の入った袋をより多く持てるものがあります。 各ミッション中、この手下に命令を下すだけでなく、その場で入れ替えることもできます。 また、手下は蘇生できなくなった時点で永久に失うことになるので、ミッション中に彼らが死なないようにすることも重要です。

最終的にベイカーが死亡する(必ず起こります)と、ゲームは終了し、1日目から再び始まります。 ただし、新しい1日目が始まるのは、ランクが表示され画面が真っ暗になる中でノーリス保安官の侮辱的な言葉を聞いてからです。 

また、そのプレイでレベルアップした程度に基づいて、仲間の恒久的なパークを選択することもできます。

『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン - ジャングル
ゲームではCrime TimeとUrban Legendsというモードでフレンドとプレイすることができますが、私にとっての魅力はキャンペーンで管理、強盗、攻撃を行い、街全体の親玉になることでした。INGAME STUDIOSの開発チームもその魅力を理解しているようで、リリース後にキャンペーンをさまざまな方法で拡張していくことを考えているとのことです。これにはおそらく、キャンペーンをフレンドと一緒に、またはフレンドを敵に回してプレイできる機能も含まれるかもしれません。

「最初のステップは、プレイヤーが自分のキャンペーンにフレンドを招待できるようにすることです」と、『Crime Boss: Rockay City』の開発ディレクターであるジャレク・コラール氏は述べています。 「キャンペーンのプレイヤーとして、フレンドを規模の大きな強盗に招待して手伝ってもらうという可能性を将来的に追加したいですね」

「他のプレイヤーとマップ上で競い合うというゲームは、明らかに面白いアイデアではありますが、そういったゲームの場合はペースが異なるものになります」

コラール氏は、ロッケイシティでの支配への競争を対戦的なマルチプレイヤーゲームにするには、課題が数多くあると説明します。 その中でも特に重要なのは、先に言及したペースの問題と、AIを相手に縄張り抗争をしているときに他のプレイヤーが何をしているのか、という点です。

とはいえ、ゲームのロードマップにおける最大の計画は、キャンペーンの構成方法の面白さを中心に構築されています。 単一のリニアなストーリーを備えたゲームを作成するのではなく、プレイヤーの行動に基づいて、ゲームのAIが一式のモジュールを組み合わせることにより、キャンペーンとそのストーリーがその場で生成されます。

『Crime Boss: Rockay City』は血みどろのストーリー生成マシン - クラブ
リリース後に、開発チームはこれらのモジュールをさらにキャンペーンで導入し、それぞれの通しプレイをより異なるものにすることを計画しています。

「ストーリーは、要素やイベント、物語の筋で構成されます」とコラール氏。 「そのため、このゲームをより豊かにする方法として私たちが計画しているのは、その細かな部分を増やすことです。 レゴブロックの入った箱を購入すると、10、20時間は普通に遊べますよね。そして別の箱を購入して、既に持っていたレゴブロックの山にこれを足すのです。 いきなり全く違ったゲームになるのではなく、同じゲームでありながら、より多くのピースや構成要素が追加されるわけです。 これが、私たちがいかにこのゲームを拡張するかというアイデアの根本になります」

通常は、一度のキャンペーンの通しプレイで、1~2つの大規模な強盗に遭遇します。これは、異なる物語の筋をまとめる最終的なイベントです。 ゲームには、このような大きなイベントが合計で4つか5つ実装されてリリースされます。 コラール氏によると、具体的にこれらをもっと増やしていくことを考えているとのことです。

現時点の計画では、アップデートが毎月リリースされる予定です。 アップデートの内容は、新機能の場合もあれば、 ゲームのストーリー機能の構成要素を追加する場合もあります。 有料DLCも、大規模な新ミッションにつながる物語の筋を形成する役割を果たすことになります。 購入しなければ、キャンペーンでこういった要素にアクセスすることや、マルチプレイヤーでホストすることもできませんが、DLCを所有するフレンドがこれらのミッションをホストすれば、そのフレンドと一緒にプレイすることができます。

PC向けの『Crime Boss: Rockay City』Epic Games Storeで現在購入可能です。ゲーム機版は、今年後半のリリースが予定されています。 また、4月5日午前0時(日本時間)まで『Crime Boss』が15%オフになっているので、この機会をお見逃しなく。