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2周年を迎えた『Dying Light 2』の、次の3年に向けたサポートの展望
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Owen S. Good
2015年にリリースされた『Dying Light』でも、リリースから7年間にわたってサポートが提供されました。 それを「パッケージ版のAAAオープンワールドゲーム」に期待していた人はほとんどいなかったでしょう、とシリーズのディレクター、ティモン・スメクタラ氏はインタビューで述べています。
ゲーム開発においてもファンコミュニティにおいても、理想主義は多く見られる考えですが、『Dying Light 2』を制作したポーランドのヴロツワフを拠点とするデベロッパーにとって、それは特別な意味を持っていました。 過去2年間、彼らはタイトルやコンテンツのアップデート、コスメティックアイテムのコラボレーションや新モードの導入をしてきました。これは先に上げた約束を守るためでもありますが、同時に創立33年のスタジオが掲げる看板タイトルとしてのプライドを守るためでもありました。
「『Dying Light』は、我が子であり、私たちのIPであり、私たちのシリーズなのです」とスメクタラ氏は言います。 「これほど長期間に渡ってプレイヤーを楽しませ続けることには、二つのメリットがあります。 一つは、プレイヤーにとって『Dying Light』がどういう存在であるのか、そしてプレイヤーの期待することが年を追うごとにどのように変化していくのかを、よりよく理解できることです。 …そしてもう一つは、『Dying Light』を、変化し続けるゲーマーの皆さんにとってふさわしいものであり続けさせることができることです。 新しい人々が入ってくる一方で、様々な他の理由で興味を失ってしまう人もいますからね。 しかし、やるべきことをしっかりやることで、ゲームの世界に存在する一つのIPとして、そして一つのシリーズとして、本当に長い間人々の興味や人気を確保し続けることができるのです」

変化は装飾的なものだけではありません。『Dying Light 2』では、リリース後の最初の1年間のサポートで多くの変化が見られました。 夜の時間帯のゲームプレイは、リリース当初よりも大幅にリスクが高く脅迫的なものにリメイクされました。 戦闘は洗練され、移動システムも継続的に改善が続けられています。とは言え、こうした微妙な改良を体感するには、もう一度ゲームをプレイしてみるのが一番でしょう。
スメクタラ氏いわく、2022年の冬のリリースと同時に『Dying Light 2』を購入して1か月ほどでクリアした方、少しだけ触った方、途中で投げ出してしまった方は、2023年6月に実施された「グッドナイト、グッドラック」アップデートを見ればきっと驚くでしょう、とのこと。
「プレイを再開しても、どこが変わったのか正確にはわからないかもしれません」とスメクタラ氏は言います。 「それでもきっと、『これはすごい。 このゲーム、こんなに楽しかったっけ?』と思ってもらえるはずです。 ゲームプレイの側面から言うと、この感覚は私たちにとって非常に重要なもので、私が思うに、Techlandはゲームプレイの上に築かれており、絶え間ない直感的な感覚のゲームプレイに特化することを目指したスタジオなのです。 我々がどんなに色々なものをひねり出せたか、きっと驚かされると思いますよ」
この2年間のサポートの結果、リリース当初のアクティブプレイヤー数は維持されているどころか増加することとなったとスメクタラ氏は言います。一般にライブサービス型のゲームと呼ばれるものではないタイトルにとって、これは特筆すべきことです。 「1ヶ月あたりのアクティブユーザー数は、数百万人を超えています」と彼は続けます。「2年前にリリースされたゲームにとって、これは驚異的な数字です」
では、2024年には何が期待できるのでしょうか? 一言で言うと、これまで以上です。『Dying Light 2』で公式に発表された最新のコンテンツロードマップでは、新たな武器のレアリティ、繰り返しプレイできるGREアノマリー、お気に入りの斧とこん棒を修理できる(つまり持ち続けることができる)機能などの実装の約束が果たされています。 しかし、本作にはまだ銃器が登場しておらず、これは大幅なゲームプレイの変更であり、何らかのストーリー設定が必要となります。 また、初代『Dying Light』でハードコアなファンを満足させた難易度「悪夢」もまだ実装されていません。
2013年にTechlandに入社する前はゲームジャーナリストとして活動をしていたスメクタラ氏は、「とりあえず、楽しみにお待ちください」と語ります。 「ほぼ準備が整ったものに関しては実際に発表していくべきだ、というのがこの数か月で学んだことの一つだと思います。 私たちは、本作の世界に熱中し、コミュニティと深く関わっています。だからこそ、可能な限り多くの情報を公開し、私たちが取り組んでいる素晴らしい事についてできるだけ早く皆さんにお伝えしたいのです。 ただ、開発に想定以上の時間がかかると、それが裏目に出てしまうこともありますけれどね」
2024年の拡張版のリリースも発表されていますが、具体的な時期や詳しい情報はまだ公開されていません。 これは、2022年11月にリリースされ、新たな敵や武器、そして繰り返しプレイ可能な闘技場スタイルの戦闘アリーナであるCarnage Hall(大虐殺のホール)が実装されたストーリー重視の拡張版「Bloody Ties」と同規模のものになるでしょう。
「Bloody Ties」の内容に満足したプレイヤーもいる一方で、オープンワールドを舞台にしたより奥深いサバイバル要素やいちかばちかの状況、命がけの戦いというシナリオを待ち望んでいるプレイヤーもいることを、スメクタラ氏は把握しています。 公平な目で見て、Techlandは『Dying Light 2』のリリースから今日まで、コミュニティの期待に応えてきたと言えるでしょう。 その一例が、すべてのプラットフォームで利用可能なコミュニティによって作成・収集されたマップという形のMODのサポート。もう一つはコミュニティアップデート3で、プレイヤーから要望のあった変更が多数実装されたタイトルアップデートです。

「(コミュニティアップデート3は)コミュニティやプレイヤーの声がちゃんと私たちに届いているということを彼らに示す機会となりました」とスメクタラ氏は言います。「コミュニティの皆さんの声が、実際にゲームに反映されるのです。 これが初めての試みというわけではありませんでしたが、コミュニティアップデート3の内容の範囲や、コミュニティの期待と深く向き合ったこと、そしてどれだけそれを実現できたかに対し、素晴らしい反響があったのです」
アップデートの内容(一部は秋のロードマップに含まれたもの)は、特に熱心なプレイヤーからTechlandが集めたインフルエンサー・カウンシルから多くのヒントを得ました。 彼らは、定期的に開発チームと新しいアイデアについて意見交換を行ったり、プロトタイプや変更をテストしてフィードバックをすることで「積極的にゲームの開発に関わっています」と、スメクタラ氏は言います。 通常はライブサービス型のタイトルやMMOで利用されるようなカウンシルがあるという事実こそが、スメクタラ氏の語る『Dying Light 2』の持続力の象徴であると言えます。 Techlandは本作を、クリアしてすぐ棚に戻して崇めるような作品ではなく、ファンが継続してプレイし続けるタイプのゲームであると考えています。
これは、なぜTechlandが『Dying Light 2』に5年間のサポートを約束できるのか、そしてなぜそれを裏付けることができるのかという問いへの答えでもあります。 Techlandは、『Dying Light』から多くを学びました。つまりこうしたロードマップは持続可能であるだけでなく、実行する価値があるということです。 「一番大きな学びは、パッケージ版AAAオープンワールドゲームをこれほど長い期間サポートすることは、あらゆるレベルにおいて道理にかなうという事実です。なぜなら、この計画はビジネスレベルでも成立していたからです」とスメクタラ氏は語ります。
また、『Dying Light 2』はスポーツゲームのようなインタラクティブな作品や『フォートナイト』といったライブサービス型のタイトルではないにも関わらず、進行中のゲームであるという事実によって、Techlandは開発チームに新たに人を雇い入れたり、チームを再編することができます。 「そのおかげで、『Dying Light 2』に携わる開発者を増やしたり、教育したりすることができるのです。一連のアップデートを一つのシリーズ作品のように扱っているからですね」とスメクタラ氏は言います。 また、これによってTechlandの将来の仕事、例えば『Dying Light 3』が利益を生むことになるのです。
「一つのタイトルの開発に継続的に取り組むことで、スタジオ内の開発者たちの経験も増えますし、基本的に前作のサポートを通して学ぶことになるため、作品への理解が深まるのです」とスメクタラ氏は語ります。
ただし、嬉しいことばかりではありません。 他の業界ではすでに完成していると見なされるような作品に変更を加え、改善しようというTechlandの意欲は、ビジネスプランだけから発生したものではありません。 こうしたクリエイティブな努力は、プロジェクトが生み出すお金や、最初に下された評価だけで続けられるものではありません。
「言うなれば、ただ挑戦したのです。自分達が特別なものを持っているという自覚はあったものの、高い評価は得られませんでした」と、スメクタラ氏は2年前の『Dying Light 2』のリリース当時を振り返ります。 「その後何が起こったかと言うと、プレイヤーの評価が上がり始めたのです。 要するに、彼らが自分の友人たちにも教え始めたのです。 さらには知り合いに片っ端からこのゲームを勧めてくれるようにまでなりました。 コミュニティやプレイヤーの皆さんの反応が、私たちに再びゲームに取り組む勇気とモティベーションを与えてくれたのです」
『Dying Light 2』はEpic Games Storeで入手可能です。