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『007 First Light』がキャラクターに命を吹き込んだ方法を探る

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George Yang
2025年12月29日

『HITMAN』のデベロッパー、IO Interactiveによる次回作『007 First Light』は、象徴的なスパイシリーズに対する、独自の新たな解釈を加えた作品です。本作では、若く、より新鮮なジェームズ・ボンドをゼロから生み出しているため、当然ながら彼にふさわしい魅力的な悪役が必要となります。そこで登場するのが、モーリタニアの架空都市、アレフに存在する巨大な闇市場兵器ハブを支配する海賊王、Bawmaです。音楽界のレジェンドであるレニー・クラヴィッツ氏が演じるBawmaは、魅力あふれるMI6エージェントにとって、強力な好敵手となりそうです。

EpicはThe Game Awards 2025の場で、『007 First Light』のシネマティックおよびナラティブ・ディレクターを務めるマーティン・エンボルグ氏に再びインタビューを行い、Bawma役にクラヴィッツ氏を、そしてボンド役に『Dexter: Original Sin』のスター、パトリック・ギブソン氏を起用した理由、なぜ彼らがそれぞれの役に完璧に適していたのか、さらに『007』の伝承における既存のキャラクターと、まったく新しいオリジナルキャラクターをどのように両立させたのかについて伺いました。
 

現実を超えた存在感


ある意味で、Bawmaは『007 First Light』のボンド像と正反対の存在です。このバージョンのボンドは、まだ007の地位を得ておらず、映画でおなじみの洗練された狡猾なスパイになるまでには、まだ長い道のりがあります。これまでのトレーラーで示されているとおり、ボンドは命の危険にさらされた状況に置かれたときに、有名な「殺しのライセンス」を与えられます。

一方で、Bawmaは豊富な経験と人脈を持つ冷酷な武器商人です。発表トレーラーでは、ワニでいっぱいの穴に突き落とした誰かを見下ろしながら「お嬢ちゃん、落ち着け。肉は十分にある」と言い放つ場面さえ描かれています。

それでいて、二人のキャラクターには意外な共通点もあります。「アレフでは、Bawmaは全能の存在です。文字通り彼の王国であり、アレフで起こることについて、彼の知らないことは何もありません」とエンボルグ氏は語ります。「王として彼は冷酷ですが、愛によって統治しています。ボンドと同様、非常にカリスマ性があり、抜け目のないキャラクターなのです」

こうした資質こそが、最終的にクラヴィッツ氏とギブソン氏の起用につながりました。
007 First Light 5
「Bawmaというキャラクターは、現実を超えた存在感を放つ必要があると私たちは理解していました。そのカリスマ性によって、アレフ王国という都市を支配する人物です。非常にタフであると同時に、とても魅力的な人物です」とエンボルグ氏は言います。「レニー・クラヴィッツが加わったことで、Bawmaの人物像を形作る上で、非常に大きな要素となりました。Bawmaはどんな態度を取るのか?どう振る舞うのか?そうした点を踏まえ、私たちはレニーと一緒にキャラクターを設計しました。これは本当に楽しい作業でしたよ」

一方、ギブソン氏について、エンボルグ氏は、強い存在感と厳粛なオーラを持ちながらも、ユーモアのセンスがはっきりと感じられると語ります。「威厳、機知、魅力といった、ボンドに必要な要素を自然に備えています。同時に、落ち着きがなく、じっとしていられないような若々しいエネルギーもあります」とエンボルグ氏は説明します。「多くの素晴らしい俳優を検討しましたが、彼には『特別な何か』がありました」

ボンドは作品ごとに異なりますが、通常は30代半ばから後半、時には40代で描かれます。しかし『007 First Light』におけるボンドは、26歳という若さです。このより若いボンドは経験不足でありながらも機転が利き、プレイヤーは彼と共に成長し、誰もがよく知る確立されたエージェントへと変貌を遂げていく過程を体験できます。

「キャラクターの核となる部分は、私たちが知るボンドそのものですが、[ギブソン]は他の誰とも違うボンドにしています」とエンボルグ氏は語ります。「脚本の面でも、今回のボンドは従来のバージョンよりもずっと多くを語ります。本作のようなゲームという媒体では彼と過ごす時間がより長くなるため、もっと深く彼を知ることができる可能性があります」
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『007 First Light』では、Q(アラステア・マッケンジー)やマネーペニー(キエラ・レスター)といった『007』世界の既存キャラクターに独自の解釈を加えています。しかしIO Interactiveは、『007 First Light』を真に独自の物語とするため、新たなオリジナルキャラクターも創り出しています。その一人が、『エターナルズ』で知られるジェンマ・チャン氏が演じるセリーナ・タンです。彼女はMI6のQ部門で新人エージェントの訓練を担当しており、ボンド自身もその教えを受けます。

「私たちがボンドの周りに築こうとしているのは、互いに補完し合うキャラクターたちです。セリーナ・タンの場合、若い新人たちのハイテク訓練を支える、魅力的で少しオタク気質なキャラクターが必要でした」とエンボルグ氏。「ジェンマは素晴らしい俳優で、一緒に仕事ができることを光栄に思っています。彼女はキャラクターに独特な個性と、脚本を引き立てる特有のオタク的魅力をもたらしています」
 

絶妙なバランス


『007 First Light』『HITMAN』の大きな違いの一つは、ユーモアへのアプローチです。『HITMAN』はスラップスティック調の要素が色濃く、プレイヤーと環境との相互作用から軽妙な笑いが生まれます。エージェント47として、プレイヤーはトイレで人を溺死させたり、窓から突き落としたり、重い物を頭上に落としたりすることができます。一方『007 First Light』では、ユーモアはボンド自身や、仲間との会話から生まれます。これは、伝統的なハリウッドのアクション大作映画に近い作りです。比較的リアルな世界の中で、ボンドは軽口を叩きながら進んでいきます。

「エージェント47は非常に寡黙で、あまり話しません。こっそり動き回り、人々の会話を盗み聞きします。しかし、ボンドの場合、はるかに多弁です。彼は物語の中心にいて、世界観もややシリアスです」とエンボルグ氏は語ります。

『HITMAN』『007 First Light』では、ゲームプレイの設計思想も大きく異なります。前者が潜入型サンドボックスであるのに対し、後者はアクションアドベンチャーゲームです。決定的な違いは「勢い」にあります。エージェント47は、見つからない限りターゲットを暗殺するのに好きなだけ時間をかけられますが、ボンドは常に高リスクなミッションに身を置いています。たとえば、飛行中の航空機内部で戦うことを強いられるようなシーンもあります。スリリングな銃撃戦やカーチェイスなどは、『Freedom Fighters』『Kane & Lynch: Dead Men』といったIO Interactiveの過去作から着想を得ています。
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「ジェームズ・ボンドには常に時間制限があります。エージェント47が非常に忍耐強い人物であるのに対し、ボンドは常に動き続けています。プレイヤーが創造的に考え、障害へのアプローチを選ぶという基本要素は変わりませんが、その方法の変化に調整が必要だったのは間違いありません」とエンボルグ氏は語ります。

『007 First Light』は完全に新しくオリジナルなジェームズ・ボンドの物語であり、他のシリーズ作品のように既存のシリーズ設定に縛られることはありません。ダニエル・クレイグが象徴的なエージェントを演じる過去のボンド映画のほとんどは、それぞれが直接つながりを持たない独立した物語であることが一般的でした。類似したキャラクターや繰り返し用いられるテーマを共有しているものの、ボンド役の俳優が変わるたびに、シリーズは通常、新たなスタートを切っていました。これはファンが長年慣れ親しんできた前提であると同時に、『007 First Light』にとって有利に働く要素でもあり、IO Interactiveが思い描く体験と世界観を自由に創り上げることを可能にしています。

「ボンドはこれまで数え切れないほど多様な形で描かれてきましたから、プレイヤーも『007 First Light』が独自の作品であることを受け入れる準備ができていると思います」とエンボルグ氏は語ります。「必ずしも誰もが何らかの関連性を求めているわけではありません。そのおかげで私たちは、特定の要素につながりを持たせる必要のない、より良い作品を届ける力を得ています」

『007 First Light』は、これまでで最も若いボンドを描く作品であるため、このゲームが彼の慎ましい出発点と、いかにして番号を得たのかを描くのは自然な流れです。タイトルそのものが、そのアイデアを象徴しています。「これは影の世界へ足を踏み入れる若者の物語です。『007 First Light』というタイトルは、スパイの世界に新しい何かをもたらす興味深い名前だと思います」とエンボルグ氏は言います。「[ボンドは]非常に象徴的なキャラクターです。このタイトルについて、あなたがゲームをプレイした後にぜひお話ししたい考察がいくつかありますが、これは私たちが愛してきたキャラクターの幕開けなのです」
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長年にわたり、これまでのボンド映画やゲームでは、トルコ、ジャマイカ、日本など、世界中のさまざまな場所が舞台となってきました。『007 First Light』では、ボンドがスロバキアやイングランド、そしてもちろんモーリタニアを訪れることが明らかにされています。その他には?開発チームは、それ以外のロケーションについて、現時点では秘密にすることで『007 First Light』のリリース時にファンを驚かせたいと考えています。

「ジェームズ・ボンドは常に世界を股にかけ、豪華で刺激的な休暇のように、観客をエキゾチックで興味深いロケーションへと連れていく存在です。しかしもちろん、こうしたロケーションはボンドに対する悪役たちの企みや陰謀のプロットにおいても、重要な役割を果たします」とエンボルグ氏は語ります。「ロケーションを決定する作業は、変化を持たせ、物語が求める条件に応えることを両立させると同時に、プレイヤーを驚かせ、喜ばせることのできる新しい何かを見つけられるかどうかを見極めることの組み合わせなんです」

IO Interactiveがボンドゲームを手がけることは、実に理にかなっています。『HITMAN』シリーズで培ってきたスタジオの歴史を踏まえ、チームはその経験を生かして、真に独創的で超大規模なボンドゲームを届ける準備が整っています。それは、確立された設定に縛られず、また、従来のライセンスゲームにありがちだった、対応する映画やテレビ番組に急いで結び付けようとすることで生じてきたスティグマを背負うことのない作品なのです。

「このゲームは最高の体験となり、誰もが本物のボンド・アドベンチャーを期待できます。プレイヤーには、ボンドとして行動し、彼と同じように独創的で、時に型破りなアプローチを取れる自由がすべて与えられます」とエンボルグ氏は語ります。

『007 First Light』は、2026年5月27日(米国時間)のリリースに先立ち、Epic Games Storeにてウィッシュリスト登録を受付中です。