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『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』では赤ちゃん恐竜、地形操作ツール、ATVなどが登場

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Francisco Dominguez
2025年10月20日

『ジュラシック・ワールド・エボリューション』の中心には矛盾があります。基本的に、 「ジュラシック・パーク」はパニック映画のシリーズです。スティーブン・スピルバーグは、ジョン・ハモンドの作り出した恐竜版ディズニーランドで、すべてが計画通りに進めば、映画があまり面白くなくなってしまうだろうということがわかっていました。しかし、Frontier Developmentsのこの経営シミュレーションシリーズでは、主に映画で起こる危険な災害の前の出来事、つまり(ほぼ)機能している恐竜のテーマパークの創設に焦点を当てています。

『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』のゲームディレクター、アンディ・フレッチャー氏は、史上最も危険な保全プロジェクトの設計を担当しています。彼は、ジュラシック・パークの経営シミュレーションには、予測できない危険を少し加えるなど、強力な仕掛けが必要であることを誰よりもよく理解しています。

「これはただのふれあい動物園ではありません」とフレッチャー氏。「それが『ジュラシック』シリーズのゲームの特徴です。つまりカオスを進んで受け入れ、ゲーム体験の一部として受け入れる姿勢です。」
 

恐竜危機


こんなふれあい動物園はそうそうありません。同映画で用いられた有名な美学を反映し、『ジュラシック・ワールド・エボリューション』のプレイヤーの視点はトップダウンには限定されていません。すぐにアクションに飛び込むこともできます。過去のゲームの例では、プレイヤーはヘリコプターで逃げたT-レックスを追跡し、ゾウの群れをも鎮静させるのに十分な量の麻酔銃を発射しています。『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』では、ATVを乗り回し、(できればインドラプトルが脱走する前に)フェンスを間近で検査したり修理したりできるようになりました。また、車両の操作性が改善され、さらにワイルドで刺激的な体験が可能になりました。

フレッチャー氏にとって、他では見られないこのダイナミックなアクションゲームのメカニズムは、カメラの背後にいるのがスピルバーグ監督であれギャレス・エドワーズ監督であれ、興奮に満ちた『ジュラシック』シリーズの雰囲気を捉えるのになくてはならないものです。

「危険が生み出すエキサイティングなビジュアルとゲームプレイの多様性は、確実に維持していきたいものです」と彼は語ります。「それはシリーズの一部です。私たちが誰かということを示す一部でもあり、私たちが作り出す世界の一部なのです」

これは強烈な魅力であり、 『トロピコ6』『プラネットコースター』をプレイしている一部のプレイヤーならすぐに気づくでしょう。結局のところ、『ザ・シムズ』で、はしごのないプールを作ってどうなるか様子を見たことがない、なんていう人がいるでしょうか?『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』では、誰かが体重60トンのブラキオサウルスに押しつぶされたり、貪欲なギガノトサウルスに飲み込まれたりしている様子を見るのは、背徳感を覚える楽しみでしょう。『ジュラシック・ワールド・エボリューション』のプレイヤーの中には、パニックに陥ったゲストに向けて凶暴な恐竜をパーク全体に解き放ったり、どの捕食動物が勝つかを戦わせる試合を企画したりして、YouTube用にお手製のパニック動画を作成する人もいます。

しかし他のプレイヤーにとって、このジャンルの魅力は、よく整備され完ぺきな秩序のあるパークを見るところから生まれます。どれだけ没入感があっても、次から次へと恐竜による危機に巻き込まれることは、このジャンルの本来持っている楽しみを邪魔する、不安定な妨害要素となり得ます。映画のようなサファリでスリルを追い求めることと、経営シミュレーションゲームプレイの細かな要求を満たすことの間でバランスをとるのは、簡単ではありません。
『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』 ATV
以前のゲームでは、サンドボックスモードにより、災難をあまり好まない『ジュラシック・ワールド・エボリューション』のプレイヤーが、ゲストに迫る危険を無効にして、逃げ出した恐竜が不運な訪問者を襲わないようにすることができました。しかし、フレッチャー氏は、『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』でプレイヤーがパークを安全に保つのに役立つ新しい解決策についても詳しく説明してくれています。

「この3作目のゲームでは、パーク管理者がより高いレベルでの制御と管理を望む場合、カオスをもう少し制御できるシステムを導入することができるのです」と氏。これらのシステムには、一定範囲内での初期対応業務を委託するためのメンテナンス用のポストや、囲いが破られたときに警報を鳴らして捕獲チームを派遣するセキュリティカメラなどが含まれます。

もちろん、安全対策をすべて取り除くという選択肢もあります。「プレイヤーが自由に選択できる場合、どのようなパークで、どのような体験を望むかはプレイヤー次第になります」とフレッチャー氏は続けます。「特にサンドボックスモードでは、あらゆる危険や恐竜の脅威を味わいたい場合は、それらの値を上げて、自分の能力を試すことができます。あるいはそれらを控え目に設定して、ゲームの創造的な面を楽しみ、すべてに失敗してしまうことをあまり心配せずに理想の囲いを建てることもできます」
 

古生物学の天国


そもそも、ショーの主役である爬虫類たちに真実味がなければ、この恐竜のドラマはほとんど意味をなさないでしょう。「私たちは生まれながらの恐竜オタクなんです」とフレッチャー氏。

彼は、モンタナ州のバッドランズ地帯で最近発見され、昨年新種として認められたばかりのロキケラトプスを『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』に登場させて、映画を上回る成果を上げたことを誇りに思っています。魅力をより幅広いプレーヤー層に広めた最初の作品の1つである『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』では、世界を巡るキャンペーンの最初の目的地、ジュディス・リバー累層の発掘現場にプレイヤーを誘います。
『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』3
「これは、壮麗で巨大なフリルと非対称の角を持つ、美しくて大きな角竜類なんです」とフレッチャー氏。「恐竜の新種が発見され、最初の科学的な復元図を見るたびに、目を見開いて『これがゲームに登場したら最高だ!』と思うんです。なじみのある要素と、ゲームのラインナップに多様性をもたらす要素、そして古生物学の世界で新しくてエキサイティングな要素とのバランスが重要となります」

『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』のチームは、愛情を込めて再現した恐竜が、その再現性とアニメーションの両方で説得力のあるものになったことに誇りを持っています。パークを写真のようなリアリズムに近づけるグラフィック技術の進歩のおかげで、これらの恐竜とその周囲の生息地は、これまでにないほど美しく見えるようになりました。

「恐竜の皮膚にサブサーフェス・スキャタリングを施して、鱗があり、肉付きがよく、できるだけリアルに見えるようにしました」とフレッチャー氏。「まるで、手を伸ばせば触れられるかのようです。」

広範囲にわたる研究、そしてユニバーサルスタジオの信頼する古生物学者スティーヴン・ブルサッテ氏による貢献でも、恐竜の行動は未だにほとんど解明されていません。直接観察する機会は、6600万年前に失ってしまっているのです。化石の記録から得られるヒントだけを頼りに、『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』のチームは自然界から多くのインスピレーションを得て、ゲーム内に登場する恐竜の行動やインタラクションを作り上げました。

「より小型の角竜類については、サイの幼獣が親の周りでどのように行動するかを観察するでしょう」とフレッチャー氏は説明します。「(新たに発見された二足歩行のオルニトミムスなどの)他の恐竜はダチョウやエミューとより密接に関連している可能性があり、それらの行動や歩き方、動きを参考にします。モンスターを作っているわけではありません。実際の動物であり本物の生き物なのです。」
『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』1
映画版の「ジュラシック・パーク」では、上映時間内に登場できる恐竜の数は限られています。Frontier社にはそのような制限に直面する必要がないため、『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』では80種類以上の異なる種族が登場します。過去の作品では、トリケラトプスやヴェロキラプトルといったポップカルチャーで人気の恐竜に加え、映画ではあまり知られていない怪物(恐るべきケツァルコアトルスなど)や、『ジュラシック・ワールド』で悪名高いハイブリッド恐竜であるインドミナス・レックスのような全く新しい生物も登場しました。
 

自然淘汰


『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』は、『ポケットモンスター 金』『ポケットモンスター 銀』に相当するものであると考えることができるでしょう。残念ながら、調査センターの古生物学者をジョウト地方に派遣することはできません。でも、長年多くのファンのウィッシュリストの上位にあった、赤ちゃん恐竜、性的二形性、自然繁殖などの同様の追加要素を目にすることができるでしょう。

「個々の種だけの問題でなくなっているのです。それは、メスとオス、そして幼体からなる家族全体が、互いにどのように関わり合い、繁栄を続け、他の種と共存しているかということなのです」とフレッチャー氏は語ります。

これは、『ジュラシック』シリーズ全体にとって重大な事柄です。最初の『ジュラシック・パーク』にはメスの恐竜しかいませんでした。これは、恐竜が野生に逃げ出すという(一見避けられない)シナリオで繁殖するのを防ぐためでした。しかし、2022年の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』でオスとメス両方の恐竜が世界中に解き放たれたことで状況は変わりました。
『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』恐竜の快適度
その結果、『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』のプレイヤーは、シリーズの従来の遺伝子合成に加えて、さらに多くの恐竜を作り出すことができる新しい方法を手に入れることになります。適切な営巣地を用意して、ライフサイクルの繁殖期にある異なる性別の恐竜を2匹、囲いの中に一緒に入れたら、次に何が起こるでしょうか?フレッチャー氏は初歩の性教育の話は飛ばして、代わりにイアン・マルコム博士の有名な言葉を示唆に富んだひねりを加えて引用しました。「生命は、ええと、道を見つける」

幼獣期の恐竜が登場することによって、『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』では広範囲にわたる設計変更が必要となりました。幼い恐竜たちは大人の恐竜たちとは行動が異なり、追いかけっこをしたり、好奇心から他の種に近づいたりします。新しい世代が生まれるたびに、適切な生息地を提供するために、パークにはさらなる必要条件が追加されることになります。頭がまだ木のてっぺんに届かない幼い竜脚類のために適した食料源であったり、適切な社会性を身につけるための他の幼獣との触れ合いであったり、満たさなければならない環境的、社会的ニーズがあるでしょう。うまく進めることで、幸せで適応力のある恐竜が生まれ、パーク訪問者にとって非常に魅力を持ったものになります。

しかし、家族間の緊張はどの種にも見られます。T-レックスを卵から成体まで育てれば、パークに大勢のゲストを引きつける目玉アトラクションとなることは間違いありませんが、T-レックスの縄張り意識の強さゆえに、特別な課題が伴います。幼獣のT-レックスが成体になれば、問題が起こります。孤独な頂点捕食者は競争を好みません。T-レックスたちの不快感レベルが上がると攻撃性も増します。そして、暴力による結末を避けるために個体数を管理する必要があります。

幸いなことに、恐竜と人間の両方にとって良いパークを建設する際に利用できるツールが多く用意されています。『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』では、プレイヤーは新しい地形操作ツールのおかげで、見た目にもさらに壮観な公園を作ることができます。平らな平原から台地を思いのままに作れる一方で、深い水域や、美しい滝などはメガロドンやプレシオサウルスのための壮大な環境を作り出します。
『ジュラシック・ワールド・エボリューション 3』2
これらの改良されたツールにより、金属の囲いではなく天然の岩壁で恐竜を囲い込む、自然の環境を模したサファリパークの実現が可能になります。変形された地形では、テクスチャも動的に適用されます。岩や植物も自然な位置に配置されます。または、岩を一つずつすべて手動でカスタマイズして配置することもできます。

また、Frontierは、これまで以上に簡単にプレイヤーが作品をシェアできるようにしました。新しい「Frontier ワークショップ」を使用すれば、どのプラットフォームのプレイヤーでも、カスタマイズしたパーク、囲い、風景のピースを誰とでも共有できるようになります。
 

爬虫類の支配


もう少ししっかりした構成を望む人向けのキャンペーンもあります。『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』キャンペーンは、『ジュラシック・パーク』のタイムラインでおそらく最も大きな変化があった後に登場します。前述したように、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では恐竜が自然界に逃げ出し、既存の自然秩序が混乱に陥りました。

「それはジュラ紀の年表において、恐竜が世界中に存在していた時点です。「重要なのは、私たちが恐竜たちとどう共存できるか、また恐竜たちを現代社会にどう溶け込ませられるかということです」とフレッチャー氏。彼はこれが『ジュラシック・ワールド・エボリューション』シリーズにとってのチャンスであるとすぐに気づいたのです。「最初に頭に浮かんだのは、私たちは世界のどこへでも好きな場所に行けるということです」

『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』キャンペーンでは、『ジュラシック』シリーズでこれまで見たことのない有名な発掘現場を中心に、数多くの場所が紹介されます。ファン待望の中国や日本などの場所に向かう際には、バイオームや建築様式の幅広い多様性に期待してください。マイケル・クライトン氏による原作小説におけるちょっとした言及から生まれたステージはもあります。30年以上経って、ようやく「ジュラシック・パーク・ヨーロッパ」が完成しまし、ポルトガル沖の火山島という立地条件が、パークのデザインにおいて特にやりがいのあるものとなっています。実際、これらの場所のほとんどには、妨害工作や徘徊する野生の恐竜など、独特の課題が伴います。

また、ジェフ・ゴールドブラムのいない「ジュラシック・パーク」は、本物と言えるでしょうか?マルコム博士の復帰は期待していいでしょう。ゴールドブラム氏が最初から演じてきた役を自身がもう一度演じるからです。言うまでもなく、フレッチャー氏は彼のファンです。自分の憧れの人には実際に会わないほうが良いと言いますが、その心配は無用。このハリウッドのスーパースターは、「ジュラシック・パーク」のキャラクターの中でも噛み付かない珍しい存在です。

「ロサンゼルスで、最初のゲームのプロモーションをしたとき、私にとってはスターに会えて感動した瞬間でした。一緒に写真を撮っている間も、彼は歌を歌ってくれたんですよ!」とフレッチャー氏。彼はゴールドブラム氏がこの役に戻ってきたときはいつでも、安心して吹き替えに臨んでくれることがわかっているのです。

「ゴールドブラム氏は本当に毎回完璧にこなすんです。博士になるために、彼に指示は必要ありません。イアン・マルコム博士そのものですよ!彼はその人物像を隅々まで知っているんです。」

『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』 が10月21日(米国時間)にEpic Games Storeで大暴れ。