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DONTNODのサイコスリラー『Twin Mirror』は12月1日にリリースされました。もうプレイしましたか?リードオーディオデザイナーのアントワン・ロザンがゲームの音楽制作について詳細を語ります!

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Antoine ROZAN - Lead Audio Designer
2020年12月18日
皆さん、こんにちは!

私はアントワン・ロザンです。『Twin Mirror』のリードオーディオデザイナーとしてDONTNODで働く機会に恵まれました。

DONTNODのビデオゲームにおいて、音楽とサウンドは最も重要な要素の1つです。音楽は、ゲームのデベロッパーが意のままに操り、物語を引き立てることができる最も強力な手段の1つであり、ゲーム独自の雰囲気を確立する上で常に大きな役割を果たします。

この投稿では、『Twin Mirror』の音楽がどのように作られたか、またこのゲームの作曲家である デヴィッド・ウィンゴと一緒に作業をすることになったいきさつなどをお話ししたいと思います。

音楽面での私の役割は、音楽が必要となる場面を特定し、デヴィッドから受け取ったものに手を加え、ゲームの流れやマップにぴったり合うように、デヴィッドとやりとりを重ねながら、彼の音楽をゲームに落とし込むことでした。

ビデオゲームの音楽というのは、非常に相互協力が求められる取り組みです。『Twin Mirror』も例外ではなく、ゲームの音楽部分には制作部門の5人(ゲーム・ディレクターのフローリアン・デフォルジュ、シネマティック・ディレクターのアンドリュー・デスモンド、シニアアソシエイツ・プロデューサーのアビゲイル・グージョ、スタジオのオーディオ・ディレクターのセバスティアン・ガイヤール、そして私)が携わりました。この5人の共同作業により、ゲームに音楽的アイデンティティが与えられました。

音楽は『Twin Mirror』独特の雰囲気を確立する上で非常に重要な役割を果たしているため、私たちには、ストーリーを語り、ゲームの創造的なビジョン、テーマ、感情を引き立てる音楽を作曲できるアーティストを見つける必要がありました。

TWIN MIRROR Screenshot 01

デヴィッド・ウィンゴを見つける前に、私たちは初期のシーケンスから、環境のビジュアルから、時にはキャラクター説明から音楽のムードボードを編集するというクリエイティブなプロセスを開始しました。この作業を経てから、ゲームに与えたい音楽的な個性に「マッチ」するアーティストを探し始めたのです。

『Twin Mirror』の主人公サムは、故郷のウェストバージニア州バスウッドに戻ってきた元調査ジャーナリストです。彼は並外れた分析的な性格の持ち主です。そしてその能力は、多面性のあるマインド・パレスという形で表現されます。彼の論理的で分析的な性格のために周りの人々を傷つけることがありますが、そんな社会生活から彼を切り離すのが、この独特の精神です。そこで登場するのが、自分にしか見えない「ダブル」と呼ばれるもう1人の自分で、より親しみやすく社交的な別バージョンのサムなのです。こういった人格を通して「ダブル」は、サムが重要な決定を下さなければならないとき、別の選択肢を提案することができます。

サムの複雑な精神そのものとも言える「マインド・パレス」と「ダブル」は、ゲームの重心になります。候補に上がっているアーティストのリストを検討し絞り込む時点で、これらの要素についてのビジョンがかなり明確になっている必要がありました。私が同時進行で一緒に作業を行なっていたセバスティアンは、プロジェクトの外観のビジョンを持っており、デヴィッドのことを思いついたのも彼なのです。私たちはデヴィッドのことを知りませんでしたが、彼が関わったジェフ・ニコルズの映画(『ミッドナイト・スペシャル』、『テイク・シェルター』、『Mud -マッド-』など)がとても気に入りました。特に、問題を抱える精神という点で、主人公や「マインド・パレス」の傑出した世界と類似していたからです。そして、スタジオで彼の曲を聞いたその瞬間、アンドリューとセバスティアンと私は、ゲームの音楽を作曲するのはデヴィッド・ウィンゴ以外にはいないと確信したのです。それは明白でした。その後、私たちは即座に全員合意で彼のエージェントにアプローチし、このプロジェクトの提案をすることにしたのです。

TWIN MIRROR Screenshot 02

デヴィッド・ウィンゴとの連携

私たちが望んだのは、音楽がその目的を超えた、特別な存在になることでした。言い換えれば、音楽がプレイヤーの体験する経緯や行動、環境といったものを支えながら、同時にサムの複雑な個性を上手く描写し、ストーリーへの没入感を高める存在になって欲しかったのです。DONTNODはサウンドトラックの品質に定評があります。『Life is Strange』と最近発表した『Tell Me Why』の後で、必ずしも同様の芸術的方向性はとらず、それでも素晴らしい作品を作るという挑戦が待っていました。

デヴィッドはまず、シナリオと各場面で伝えたい感情の詳細な説明に基づいて、キャラクター(「ダブル」のサム、Joan、Anna)と環境(マインド・パレス、バスウッド、Tribes Coveなど)の全体的なテーマ曲を作曲しました。そして、彼の作業は反復し対応していく段階に入り、そこからは支配的なサウンドが現れ始めました。これらの異なるテーマから、彼は「à l'image」を作曲し、カメラアーティストやアニメーターの作業も進められ、ついに私たち全員が誇りに思う最終結果にたどり着きました!

こうして、『Twin Mirror』のサウンドトラックが完成しました。この作品の成果は特別にミックスされ、マスタリングされたものがコレクター用レコードという形にできたことを、DONTNODのチーム一同大変うれしく思っています。次のリンクから予約注文ができます:https://www.diggersfactory.com/vinyl/229747/david-wingo-twin-mirror

私たちが願うのは、皆さんが目を閉じてただ音楽を聴くだけで、ゲームの世界全体を思い描くことができるようになることです!