
『明末:ウツロノハネ』は地味なソウルライクのジャンルに色彩をもたらす

『Dark Souls』や『Bloodborne』のようなゲームは、色彩が評判のゲームではありません。むしろ、ダイナミックなカラーパレットをあまり多用しないことで知られています。ソウルライクというジャンルの生みの親として知られるフロム・ソフトウェアは、地味な茶色や灰色に染まった、美しく印象的な世界観を作り出すことで知られています。数年前、あるアーティストが『Demon's Souls』から『Elden Ring』までのフロム・ソフトウェアの七作品から色を抽出した衝撃的なカラーパレットを作成しました。このパレットでは、死にゆく世界を示す灰色や生命力を失った土壌の赤褐色、闇の深い色合いなど、自然で控えめな色調が見られます。
これらの色はそれぞれのゲームにとって理にかなっています。なぜなら、その色がフロム・ソフトウェアの各作品を結びつける一貫したテーマを作り出すだけでなく、その世界観についての物語をも語っているからです。…ここは危険で、崩壊した場所だと。
『明末:ウツロノハネ』の舞台である蜀(開発元Leenzeeが描く中国の四川地方)も、フロム・ソフトウェアの作品に負けないほど危険であることには間違いありません。しかし、プレイヤーはこの世界の鮮やかさに真っ先に目を引かれます。もちろん至る所に危険が潜んでおり、茶色や灰色も多く見られます。しかし、色彩の使用法は、中国の古代史に影響を受けたゲームを作るというLeenzeeのアプローチと結びついています。Leenzee Gamesの共同設立者であり、『明末:ウツロノハネ』のゲームディレクター兼アートディレクターのXia Siyuan氏は語ります。「ただ楽しいソウルライクゲームの開発を目指していたわけではありません」本作の目標は、中国の歴史とその背景にある神話から着想を得た、鮮やかで豊かな世界を作り出すことだったのです。
『明末:ウツロノハネ』の開発元であるLeenzeeは、中国四川省の省都である成都に拠点を置いています。都市の歴史を反映しているその暖かく豊かな色彩は、発展による現代的な青色や灰色とうまく融合しています。『明末:ウツロノハネ』のさまざまな場面で四川の色彩を目にできますが、そのインスピレーションはさらに外側へ広がり、ゲームのあらゆる部分に影響を与えています。伝統的な赤い寺院の周囲では対照的な草地が青々と茂り、沈む夕日はすべてをその黄金のオレンジ色に染め上げ、無常が戦う浅瀬さえもその色に染まります。『明末:ウツロノハネ』の灰色に覆われたエリアでは、無常のカラフルな衣装と光り輝く魔法が一層際立ちます。

「『明末:ウツロノハネ』の真の特色は、ゲーム内のすべてがチームにとって非常にパーソナルな文化的レンズを通して繋がっている点です」とXia氏は語ります。「本作の環境は単に視覚的に印象的なだけではありません。四川省の実在する場所をもとに形成されており、歴史的、感情的な重みを含んでいます。プレイヤーは、私たちが幼い頃から学んだり訪れたりしてきた古代の寺院や民族儀式、遺跡などへの言及を目にするでしょう。そうした繋がりがあるからこそ、屋根の曲線やNPCが使う方言といった細部までも、意図的で現実的なものに感じられるのです」
Xia氏は続けます。「登場するボスも同様で、行き当たりばったりで考えたモンスターではありません。そのほとんどは伝説や霊的信仰、あるいは中国史の特定の時代からインスピレーションを受けています。それは物語全体で一貫する変容、腐敗、運命というテーマを反映しているのです。クリーチャーの動き方にしても、設計に用いられる視覚的言語にしても、そこには意味が含まれています。そしてそれが本作の世界観や無常の旅路に結びついているのです」
『明末:ウツロノハネ』は超常現象的要素を加えた明王朝が舞台になっており、主人公は白無常という名の女海賊戦士です。ゲーム開始時、無常は記憶を失った状態で目覚め、腕からは青く光る羽が生えています。彼女は「羽化病」という病に冒されており、青い羽根はそれによるものです。蜀もまた病んでおり、その世界は病気と戦争で荒れ果てています。無常は自分にかけられた呪いを紐解こうとすると同時に、異様な世界を荒らす怪物と戦っていきます。本作には他のソウルライク作品と似たものを感じられるでしょうが、その設定だけが本作の際立つ要素ではありません。大きな違いとして、無常のかかっている呪いである「羽化病」があり、これは狂気を引き起こします。狂気により無常はさらに強力になり、彼女が死亡するとそれはさらに増大します。しかし狂気、つまりは力の代償により、受けるダメージも増します。そして無常が死亡すると、彼女の内なる悪魔がその失敗した場所を徘徊することになるのです。
『明末:ウツロノハネ』の世界では狂気と感情が渦巻いています。「各ボスの色彩や環境も、キャラクターの精神状態を感情的に反映しています」とXia氏は言います。
『明末:ウツロノハネ』の複雑で歯ごたえのあるボス戦でさえ、色彩の要素を用いて、まるで花火のような壮大な光景を彷彿させる、ダイナミックで視覚的に面白い戦いを作り出しています。回避やパリィによる舞踏のような動きの間で振り回される武器からは、色彩豊かな光の火花が放たれます。『明代:ウツロノハネ』のドラマチックなファッションと相まって、Leenzeeのソウルライク作品は、私たちファッションソウル愛好家の間で新たな人気作品になるかもしれません。他のすばらしいソウルライク作品と同様に、ファッションは『明末:ウツロノハネ』の大きな要素です。もちろん、ファッションにはスキルや能力を強化する機能があります。個々の防具を調整することは、この手のゲームの核となる機能であり、特定のプレイスタイルに最適なピースを見つけることに繋がります。

ファッションは力であると同時に、中国の歴史、神話、世界の伝承への敬意でもあります。その楽しさと挑戦のすべては、独創的な防具の構築と美しさのバランスをどう取るかということでしょう。本作の防具の多くは、当然ながら鳥の影響を受けているようです。ある衣装では、黒い手袋から長くて黒い羽が垂れ下がっています。『明末:ウツロノハネ』の事前購入特典である特別な防具セットでは、無常が半透明のマントを羽織っており、羽が魔法のように光り輝き、浮いています。また、別の衣装では、クジャクの羽がまるで身体に描かれているかのように無常に調和し、深いスリットが入ったエメラルドのスカートと組み合わせて、信じられないほどタイトなサイハイブーツを披露しています。『Elden Ring』や『Demon's Souls』で手に入るような、中世風の地味な衣装とはまさに一線を画していると言えます。
「すべては私たちが創造した世界、そしてその中に存在する背景とニュアンスから始まります」とXia氏は言います。「防具のデザインは明王朝の様式、地域的な服装の伝統、無常の世界に結びつく神話的要素から着想を得ています。それぞれの防具が、忘れ去られた寺院なのか、戦士の一族なのか、あるいは「羽化病」に侵され腐敗した地域なのかなど、その由来を反映するように作られているのです。
無常の防具は誰もが頷くほど神秘的で力強く、時に魅惑的な要素も混ざっています。巨大なファッションソウルコミュニティによって証明されているように、多くのプレイヤーにとって完璧な見た目を見つけることは、ゲームのメカニズムそのものと同じくらい重要なのです。
Xia氏によると、Leenzeeはまず衣装や防具の見た目をデザインしてから、ゲームプレイに影響する特性を構築しているとのことです。「防具セットは、機動力、防御力、特定のビルド強化といった選択肢があり、さまざまなプレイスタイルをサポートするように作られています」とXia氏は語ります。「プレイヤーがキャラクターの見た目で妥協せず、その上で強力だと感じられるものを装備できるよう、細心の注意を払っています。どちらの要素も重要であり、私たちはプレイヤーの装備を通じてそれを表現する自由を提供したいと思ったのです」

もちろん、装備の性能は見た目以上に重要です。だからこそ、『明末:ウツロノハネ』には外見変更システムが搭載されており、プレイヤーは入手した防具の性能を採用しつつ、特定の衣装を装備する自由が得られます。ゲーム内の防具には、ステータスを上昇させるさまざまな耐性ボーナスが付いています。プレイヤーは戦う相手に応じて装備を変更できますし、むしろ、そうすべきとも言えます!おそらく、プレイヤーは敵の弱点となる属性を強化する防具を選ぶことになるでしょう。外見変更システムがあれば、見た目に妥協することなくそれが可能になるのです。
『明末:ウツロノハネ』の蜀の世界すべてが緑豊かで色彩に富んでいるわけではありません。実際、その大部分はソウルライクでおなじみの地味な茶色や灰色です。しかし、そのような場面でさえ無常自身は一際目立っており、ほとんどの場合それは明確に意図的な方法で実現されています。光り輝く羽、魅力的な衣装、武器の周りを舞う魔法など、無常は危険な世界を生きる鮮やかなキャラクターなのです。
「私たちは独自の魂を持つもの、私たち自身を、私たちがどこから来たのかを、そして私たちを形作った物語を反映するものを作りたかったのです。それこそが、『明末:ウツロノハネ』の核となる特徴です」とXia氏は締めくくりました。
『明末:ウツロノハネ』はEpic Games Storeで来週リリースされます。今すぐ事前購入しましょう。