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『Casual Loop』は知覚を揺さぶるナラティブパズルゲーム:過去の残響(エコー)で現在の自分を救う

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Alan Wen
2025年8月25日
自分が何人もいて、いろんなことを手伝ってくれたらどうだろう——そんな夢を見ていた時期がありました。もしそれが叶っていたら、gamescom 2025の忙しい会場では、どれだけ楽だったでしょうか。そこでは偶然、一人称視点のSFパズルアドベンチャーゲーム『Casual Loop』をプレイすることになりました。このゲームは、まさにそんな夢を叶えてくれるゲームでした。それと同時に、ファウスト的な呪いを与えるものなのかもしれませんが。
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プレイヤーは、異星考古学者のBaleとしてゲームを進めます。彼は、長く忘れられた地球外の惑星へ、失われた文明を調査するために旅に出ていました。しかし、そこで意図せず大災害級の事故を引き起こしてしまいます。タイムパラドックス——言うなれば巨大な因果のループに囚われているうちに、現実が崩壊し始めてしまうのです。

Baleはまず、同僚である異星言語学者Jenを探すことになりますが、デモは「上品に言い換えたチュートリアル」から始まります。そう言ってからかうのは、浮遊型AIコンパニオンのWalterです。この因果ループがBaleにどんな影響をもたらしたかが手際よく説明され、Baleが自身の「エコー」を作り出す能力を手にしたことが明らかになります。

この能力は序盤から早速役に立ちます。目の前のゲートを開ける端末があるのですが、ゲートはほんの数秒で閉じてしまうのです。幸いなことに、部屋の横には「フェイズリフト」(phase-rift)があります。これはカプセルのような形状をしており、中に入り込むと分岐して、「端末を作動させるために歩いて進む」などのアクションを実行する自分のバージョンを効果的に記録することができます。
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記録を終えると、Baleのエコーは単にそのアクションを繰り返すことになります。なので、ゲートに向かい、ゲートが開くのを待って簡単に通り抜けられます。もちろん、パズルはこの後どんどん複雑になっていきます。記録には制限時間がありますが、短めに終了させることもできます。そのため、フェイズリフトに入る前にエコーが「どんな行動をとる必要があるか」をよく理解しておくことが大事です。とはいえ、エコーの記録はやり直しもできます。

Walterはどこか上から目線で話しかけてきますが、プレイヤーのスーツ越しに、いつでも新しいパズルの仕組みについて教えてくれます。また、端末には鍵で起動するものもありますが、その鍵は不安定で時間が経つと爆発してしまうため、急いで持ち運ぶ必要があります。しかし、厄介なのは複数の端末を同時に起動しなければならない場面です。

このような場合、Baleは自身のエコーを最大3体まで作れますが、それ以上増やすと頭が混乱しそうです。しかも、それぞれのエコーの記録には1機ずつフェイズリフトが必要で、さらにエコー同士が同じ経路を通ることはできません。その点では、自分自身がエコーとぶつかることも避けたいでしょう。因果ループの中で「もう一人の自分」に会ってはいけない、というのはよく言われることですから。

『Casual Loop』は単なる抽象的なパズルルームが連続するゲームではありません。本編はストーリー性が高く、広大な環境を舞台としています。施設から一歩外に出れば、岩だらけの異星の地形に足を踏み入れることになります。それだけに、どこに向かうべきか見極めるために、現在地を把握することが重要になります。
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今回のデモでは、橋を起動させる端末を見つけましたが、それは高台にあり、起動に必要な鍵は低い地面にありました。最初はエコーを記録して取らせようとしましたが、エコーは物を拾うことはできません。また、ポータルで運ぶこともできないと気づきました。結局のところ、解決方法はシンプルでした。鍵を上に投げてから自分がポータルで移動して、鍵が爆発する前にキャッチするだけだったのです。物理法則はこの世界でも重要で、今回は鍵を上のプラットフォームに届くくらい高く投げられるようジャンプする必要がありました。

エコーは行動を無限に繰り返しますが、それでもタイミングは重要です。デモの最後のパズルでは、数秒たつと消えてしまう橋を作動させ、その先にある別のフェイズリフトへ向かう必要がありました。つまり、橋が再び出現するタイミングを見計らって次のエコーの記録を始める必要があったのです。そうすることで、橋を渡りきり、マップの反対側にある2つの橋を立て続けに作動させる時間を確保できるからでした。

ただし、ここで別のジレンマが生じます。テレポートして戻り、渡る必要のある2つの橋をエコーが起動させるのを待っても、2つ目の橋は自分が渡り切る前に消えてしまいます。中間にある足場で待機し、エコーが行動を繰り返すのを待たない限り、両方の橋を渡り切ることはできません。もっとも、熟練のスピードランナーなら完璧なタイミングを編み出すでしょう。きっかりとした時間調整でエコーが2つ目の橋を作動させるのを遅らせ、1つ目の橋を渡り終えた直後に2つ目の橋が現れるようにするはずです。

私は、『Casual Loop』の仕組みとパズルがいかにうまく作り込まれているかに感銘を受けてデモを終えました。ただ、デモの最後に衝撃的な光景に不意を突かれました。角を曲がった先で、青い粘液の海に倒れている宇宙服姿の死体を目にしたのです。それはかなり「年老いた」Bale自身でした。つまり、彼がどういうわけか時空を崩壊させた結果、その姿が作り出されたのだとWalterは告げます。そして私が見たところ、独立した意思を持つOmegaと呼ばれるものが存在しており、その正体を突き止める必要がありそうです。
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自分の姿を増やすことは、問題を解決するためのすばらしい方法にも、逆に悪化させる原因にもなり得ます。どちらにしても、「もっと興味が湧いた」と言えるでしょう。

『Casual Loop』はEpic Games Storeにもうすぐ登場予定です。ウィッシュリストへの追加は今すぐ可能です。