
第二次世界大戦の名作ゲームを現代向けに進化させた、KITE Games制作の『サドン ストライク5』がgamescom 2025で明らかに

長寿ゲームシリーズ『サドン ストライク』の最新作が登場するのは、実に8年ぶりのことです。この間に、プレイヤーの嗜好やテクノロジー、戦術ゲームの潮流が大きく変化しました。一見するとただのRTSに思えるかもしれませんが、実際に触れてみると、KITE Gamesが本シリーズのファンコミュニティを大切にしながらも、『サドン ストライク5』を進化させるための工夫を随所に盛り込んでいることが、私のような「普段あまりこのジャンルに詳しくない人間」にも明らかでした。
今回、開発チームのメンバーと共に、第二次世界大戦中のヨーロッパ戦線を舞台とした約30分間のゲームプレイを見る機会がありました。まずはクリミア、続いてバルジの戦いが描かれ、それぞれ異なる戦闘スタイルと戦術設計が採用されており、本作の多様なアプローチが垣間見える内容となっていました。

各ステージは、まず「攻撃型」「防御型」「戦術特化型」といった専門分野を持つ指揮官の中から一人を選ぶところから始まります。そして部隊が「戦争の霧」に包まれた戦場へと投入されます。この霧は、従来のRTS同様、ユニットが探索を進めることで徐々に晴れていきます。本作『サドン ストライク5』では、新たに「スマート部隊(Smart Squad)」システムが導入されており、よりやりがいのある探索を、より簡単かつ効率的に行うことができます。例を挙げると、歩兵部隊を選択した場合、ライフル兵や突撃兵などの構成がポップアップメニューに表示され、その情報をもとに、戦術に応じて専門的な小隊に分けて編成し直すことが可能になります。
たとえば、ある戦闘シーンで多くある敵の拠点のひとつを制圧し、そこにある修理・再利用可能な車両を手に入れたいとします。そんなときでも、軍全体をわざわざ再編成したり配置し直したりせずに、特定の任務に特化した小隊を素早く編成し、厄介なタレットや戦車を効率的に排除できます。

その拠点を制圧すれば、無線塔が使えるようになり、援軍の要請が可能になります。ここが、KITE Gamesが『サドン ストライク』の基本システムにメスを入れたポイントです。過去作では、戦闘ごとに決められた援軍の選択肢がスクリプトで用意されていました。しかし今作では、操作する軍の歴史的背景に基づいた範囲内であれば、戦闘に必要な兵士や車両の種類を自由に選択できるようになっています。とはいえ、増援要請は戦場での功績に応じて蓄積される「名声ポイント(Prestige)」に基づいているため、やみくもに戦車を送り込むよう命令できるわけではありません。さらに、大型で移動に時間がかかる戦車などを導入したい場合は、鉄道駅を占領して、前線まで輸送する必要があります。また、ステージの重要地点は、将校の野営地を制圧することで可視化できます。
過去作のようなあらかじめ設定されていたユニットから、柔軟に選択できる増援システムへと進化したことで、生き延びることに重点を置いていた戦闘は、どれだけ戦果を上げるかという目的に変化しています。特に、ステージごとに出現する追加のサブ目標に挑戦する場合、この自由度の高さは大きな意味を持ちます。サブ目標の多くは戦闘開始時に表示されますが、マップを探索していくことで新たな目標が追加されることもあります。デモ版の映像には、部隊がミニマップに表示されていない隠れた敵の前哨基地を偶然発見し、そこから追加任務が発生するという場面もありました。

この追加目標を達成することで、戦場に新たな戦略的拠点が生まれます。これによって勝利への近道が解放され、マクロ(戦略)とミクロ(スキル)の両面の報酬へとつながります。
「バルジの戦い」のステージでは、本シリーズで新たに導入される興味深い仕組みのひとつを目にすることができました。起伏に富んだマップでは、高地と低地が明確に色分けされるモードを起動することができます。ベルギーのある敵拠点を攻略する場面では、この視認モードが大いに役立ち、無防備な敵陣を攻撃する前に、完璧な作戦を立てるための俯瞰的な視点を提供していました。
『サドン ストライク5』は、驚かされる作品でした。KITE Gamesはシステムの奥深さをおろそかにせず、プレイ体験そのものがよりスムーズになるよう取り組んでいる印象を受けました。たとえば、ステルス状態や索敵範囲を示す新しいマーカーの導入や、前述の「スマート分隊」システムなど、難易度を下げることなく成功するために必要な情報と選択肢を与えつつも、現代向けのステルスゲームを作ることに最新の注意を払っています。
